内容説明
一般にもその存在と影響が広く認識されるようになった愛着障害。中でも身近な問題となるのが、比較的軽度な愛着障害である「愛着スタイル」だ。その中心を占める「不安型愛着スタイル」は、人の顔色や気持ちに対する敏感さ、傷つきやすさ、安心感・自己肯定感の乏しさなどを特徴とする。繊細で、共感性に優れ、優しく献身的な一面とともに、依存しやすい、攻撃を受けやすい、利用・搾取されやすいといった弱点を抱える。気疲れや自己犠牲が限界を超えると、心身の不調を来し、ときに別人のように怒り狂う面も。男性の一割五分、女性の二割が該当すると推測され、理解と知識なしには、職場や家庭で良好な関係を維持することは難しい。本書では不安型愛着スタイルを持つ人への対応の仕方に加え、克服や治療法も詳述する。
目次
第1章 不安型愛着スタイルの特性
第2章 不安型愛着スタイルを生む要因と背景
第3章 不安型愛着スタイルのサブタイプ
第4章 不安型愛着スタイルへの対応とサポート
第5章 不安型愛着スタイルの克服
第6章 愛着障害の心理療法
最終章 試練が成長を生む
著者等紹介
岡田尊司[オカダタカシ]
1960年香川県生まれ。精神科医、作家。東京大学文学部哲学科中退、京都大学医学部卒、同大学院にて研究に従事するとともに、京都医療少年院、京都府立洛南病院などで困難な課題を抱えた若者に向かい合う。現在、岡田クリニック院長(枚方市)。日本心理教育センター顧問(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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