出版社内容情報
3人の研究者が火星の大自然を紹介。火星1周ルートや太陽系一高い山オリンポスの登山ルートなど、旅行者目線で“見どころ”を語る。
内容説明
2021年に歴史的な盛り上がりをみせた火星探査。アラブ首長国連邦の探査機ホープを皮切りにNASAのパーシビアランス、中国の祝融号が続々と火星に到着。ドローンのインジェニュイティは困難と言われた火星での飛行を成功させ、中国は「火星有人探査」計画を発表した。このまま技術が発展すれば、いつか人類は本当に火星の大地に降り立つかもしれない。さらには、旅行だってできるようになるかもしれない―。そんな期待と希望を込めて、本書では3人の研究者が火星の見どころスポットを先取りして紹介。気球でまわる火星一周ツアーから火星探査機の聖地巡り、標高20,000m超のオリンポス登山に火星の極地まで。フロンティアの最前線へと誘う火星ガイドブックの決定版!
目次
第1章 そもそも火星はどんな星?―旅立つ前におさらいする火星のキホン(大きさと内部構造―地球の“兄弟”とも言える星;地質・岩石―クレーターの数で知る地質の年齢 ほか)
第2章 気球でまわる火星一周―太陽系最大級を巡る旅(フォボス―なぜ火星の月から出発するのか;アマゾニス平原―研究者を悩ませる“メデューサ”の住む場所 ほか)
第3章 オリンポス登山―溶岩と氷河が作った太陽系最大級の山(登山コース―標高2万mの頂きにいたる1カ月の旅;山麓周辺―溶岩と氷河に形作られた豊かな大地 ほか)
第4章 火星の極地へ―水と二酸化炭素の楽園(北極と南極の氷事情―氷=H2Oではありません;北極域―残留氷冠が織り成す奇妙な地形 ほか)
第5章 待ちきれない人へ―地球上の火星アナログサイト(アイスランド―ルートレスコーンの聖地;ハワイ―溶岩トンネルの中を歩く ほか)
著者等紹介
臼井寛裕[ウスイトモヒロ]
1976年生まれ。福岡県出身。JAXA宇宙科学研究所教授。岡山大学大学院博士後期課程修了。博士(学術)。専門は岩石学・地球化学・惑星探査学。最近は、火星の水の起源・歴史を研究している
野口里奈[ノグチリナ]
1987年生まれ。福井県出身。新潟大学自然科学系助教。東京大学大学院博士課程修了。博士(理学)。専門は惑星火山学。火星と似た地質・風景・環境での調査研究に力を入れている
庄司大悟[ショウジダイゴ]
1986年生まれ。神奈川県出身。JAXA宇宙科学研究所研究員。東京大学大学院博士課程修了。博士(理学)。専門は惑星火山学、木星や土星の氷に覆われた衛星(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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