出版社内容情報
在宅医療の病院にはない素晴らしさ、そして欠点とは?ともすれば一面的、断片的に語られる在宅医療の真実に迫る。
内容説明
在宅医療は自宅で看取るための医療ではない。在宅医療に関わる救急医が、込み入った全体像を丁寧に整理・解説。
目次
第1章 在宅医療は「より良く生きるため」の手段
第2章 初めてでもうまくいく在宅医療の受け方
第3章 家族の負担をなるべく軽く
第4章 さまざまな介護施設・高齢者施設
第5章 生きる意味を問いかける「重度訪問介護」
第6章 在宅医療の落とし穴は「急変時の対応」
第7章 在宅医療と救急医療の連携はいかに可能か
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
coldsurgeon
5
在宅医療の難しさは、制度がきちんと設計されずに、積み木式に重ねられ、修正されたためだと思う。その中で、本書の前半でかなりおおざっぱであるが、よく説明されており、理解しやすいものとなっている。後半では、在宅医療医と病院救急医との連携の仕組みの一提案を示し、良い成果を上げていることを示し、日本の在宅医療に光をもたらそうとしている。良い医療書である。2021/07/02
くらーく
3
この本は参考になるな。後期高齢者が在宅医療を受ける場合には、一読しておきたい。 個人的には、久坂部氏の「人はどう死ぬのか」の考え方に近いけど、本書でちょっと修正が入ったな。父の主治医と面談した時に、医療関係者ですか?と聞かれた位の情報が入っている(ような気がする)。 死に方って難しいね。2023/07/15
Go Extreme
1
在宅医療は「より良く生きるため」の手段: 急拡大する在宅医 在宅医療=終末期医療、という誤解 若者は働き、高齢者は病院へ 減らされる救急患者の受け入れ先 命の規制緩和が始まっている 初めてでもうまくいく在宅医療の受け方: 医療ソーシャルワーカー 中身よりも近さ 家族の負担をなるべく軽く: オムツから卒業できることもある 施設より自宅のほうが社会的コストは高い さまざまな介護施設・高齢者施設 生きる意味を問いかける「重度訪問介護」 在宅医療の落とし穴は「急変時の対応」 在宅医療と救急医療の連携はいかに可能か2022/01/17
pantyclub
0
題名に興味があったので読んだ。自分自身が入院経験があるので在宅医療を知りたかった。QOLから在宅では無く、経済問題的な考えなのが残念。多くの課題があることが分かって良かった。町医者と大病院の医師との距離は遠いようだ。求めてられていることが違う。チーム医療が理想だと思った。時間と共に看護から介護に変わる。大変難しい問題であることが理解できる。普通の生活ができることが大切。やっぱり最後はQOLの充実なのかも。2025/02/26