出版社内容情報
共感覚の人が7音に感じる色は虹の7色に対応する。「ヒトはみな、潜在的な共感覚者」と述べる著者が綴る人間の脳の不思議な世界。
内容説明
「共感覚」とは、音や文字に色を感じたり、色から音を感じたり、味から形を感じたりする現象を指す。耳から入った音が、文字や数字が、なぜ色の感覚を引き起こすのか。このとき脳の中ではどのようなメカニズムが働いているのか。この現象は、珍しいものなのか、そうでないのか。本書は、ドレミファソラシが虹の七色になるという著者が発見した共感覚の現象をもとに、音階がなぜ色を持つのか、そしてなぜそれが虹色になるのかという問題の答えを探る。音階は、なぜ七音なのか?虹は、なぜ七色なのか?そして人はみな、潜在的な共感覚者なのか?気鋭の脳科学研究者による、人間の認知の不思議を探る知的スリルに満ちた一冊。
目次
第1章 共感覚とは何か?
第2章 共感覚とは本当は何か?
第3章 ドレミファソラシは虹の七色?
第4章 音階はなぜ七音か?
第5章 虹はなぜ七色か?
第6章 ドレミファソラシはなぜ虹色か?
第7章 七の壁
著者等紹介
伊藤浩介[イトウコウスケ]
1972年生まれ。新潟大学脳研究所統合脳機能研究センター准教授。京都大学理学部卒業、同大学理学研究科(霊長類研究所)博士課程修了。博士(理学)。日本学術振興会特別研究員、新潟大学脳研究所助教などを経て、現職。専門は認知脳科学、無侵襲脳機能計測学、霊長類学。ヒトや動物の知覚や認知の仕組みやその進化を、脳波やMRIなどの無侵襲の脳機能計測で調べている。『ドレミファソラシは虹の七色?―知られざる「共感覚」の世界』が初の著書(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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