出版社内容情報
女性初の東京都知事として、2期目への挑戦を表明した小池百合子知事。さまざまな関係者からの証言を元に、彼女の「素顔」に迫る。
内容説明
テレビカメラを前に、フリップを出して、記者からの質問に当意即妙に答える。「ロックダウン」「東京アラート」といったフレーズを、メディアに取り上げさせる―。小池百合子は、メディアの特性を熟知している。築地市場移転、東京五輪にメスを入れはした。新型コロナウイルス対策でも、愚策を続ける安倍晋三と政権与党との差は歴然だった。だが、政治家としてのビジョンはなかなか見えてこない。いったい、何をやりたいのか?何を目指しているのか?「週刊文春」記者がつぶさにレポートする。
目次
第1章 東京五輪と新型コロナ
第2章 女性初の東京都知事
第3章 自民党東京都連のドン
第4章 側近政治
第5章 築地か、豊洲か
第6章 「排除いたします」
第7章 権力に憑かれた女
第8章 安倍と二階と官邸と
著者等紹介
和田泰明[ワダヤスアキ]
「週刊文春」記者。1975年広島県生まれ。岡山大学法学部卒業後、山陽新聞社入社。岡山県警などを担当。上京後、大下英治事務所を経て「週刊ポスト」記者に。2005年4月より「週刊文春」記者として政治、年金問題の取材を続けている。『小池百合子 権力に憑かれた女―ドキュメント東京都知事の1400日』が初の著書となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
goro@the_booby
58
知事となって6年。築地移転、汚染水、希望の党、排除します発言、自民党都議との確執、経歴詐称疑惑、そしてコロナ禍、五輪延期と来ていよいよ五輪開催となるのか?色々言われるが、権力大好きと言われようが政治家としての手腕がなければ乗り切れないわな。利用できるものは最大限利用してその後はバッサリ切り捨てる姿勢に不信感を持つ人もいる。コロナ対策にしても誰が知事だったとしても無難には乗り切れない。五輪ちゃぶ台返しがあるかは分からないけど、読後は頑張ってくださいとしか言いようが無い。家族を持たない彼女のパワーは2021/06/07
なかしー
54
本書はは政治家になってから特に小池都政にフォーカスした内容です。 小池百合子の半生を追った「女帝小池百合子」は幼少期〜政治家(経歴詐称含む)と差別化される作品。副題通り権力に憑かれた女の虚像と実体に迫るといった感じか。読んでいて築地移転、希望の党、オリンピックやコロナなど様々な出来事を自身の話題性、人気取り、勢力拡大や政争の具にしてしまう性分と政局を見極める嗅覚に驚き通り越して唖然する…結局この人何がしたかったのか?と考えると何か成し遂げるためではなく、ただただ権力が欲しかったのでは?と思いたくなる。2025/08/26
中玉ケビン砂糖
49
はっきり言って情報の濃さを求めるなら石井妙子『女帝』をやはりオススメする(ちなみに「買ってないよね?」と都職員にも暗黙の了解があるのだとか)。コンパクトで勘所は押さえているので、もし圧の半端ない表紙の大著に当てられてしまい積読状態なら、ゴシップ感覚で脇に置いておく程度に丁度いい。「都民ファーストの会」で一時名を上げた音喜多駿氏によれば、「彼女は仏教用語でいう空(くう、この文脈では『拠って立つところのない、浮ついて目的のない』のようなネガティブさを表現しているが、本来の意ではないことを強調しておく)の2021/06/05
こも 旧柏バカ一代
29
4年前の本。東京都知事、小池百合子氏の権力の中での泳ぎを週刊誌記者としての目線から書いてる本だった。他の人から聞いてる話も多々出ていて興味深く読ませてもらった。何とも権力は一寸先は闇。順風満帆に行ってるようで中ではお互いの足の引っ張り合いをする。政党政治の限界を感じながらも次の手が見えない絶望感。豊洲市場、オリンピック、コロナと色々な事の裏で自身の権力をより強固にするために動く。2024/04/08
kuma
23
週刊誌記者らしく、読みやすい。テレビ新聞報道で伝えきれない部分が少しわかったような!?まさに権力に憑かれた女国民、都民にとっては、困るなぁ2021/01/21