出版社内容情報
「高学歴ワーキングプア」という言葉を日本中に広めた第一作から13年。悪化の一途を辿り、一向に改善されない問題にケリをつける一冊
内容説明
私が長く縁をいただいている立命館大学では、「生存学」という領域での研究が盛んである。生き残るコツはなんであろうかとそこで聞いたところ、「生き残るには、少しの厚かましさが必要だよ」と教えられた。実際、消えていく人たちにはそうした厚かましさがちょっと足りないように思うのだ。本当に彼らは真面目だ。真面目は悪いことではない。だが、真面目すぎるのが生き残るには不利になるのだとしたら、少しは不真面目になってもよいのかもしれない。―『高学歴ワーキングプア』刊行から一三年、研究者であり僧侶でもある著者が、紆余曲折ありながらも行き着いた境地とは?
目次
まえがき―『「高学歴ワーキングプア」からの脱出』執筆への道
第1章 高学歴ワーキングプアからの卒業
第2章 言ってはいけない―二〇一五~一六年に起こったこと
第3章 気づくべきは見えないチカラ
第4章 公募の裏側―これが採る側の実態だ
第5章 「高学歴ワーキングプア」問題とは何だったのか
特別対談 前野ウルド浩太郎×水月昭道
著者等紹介
水月昭道[ミズキショウドウ]
1967年福岡県生まれ。バイク便ライダーを経て、長崎総合科学大学工学部建築学科卒業。九州大学大学院人間環境学府都市共生デザイン専攻博士課程修了。博士(人間環境学)。立命館大学専門研究員を経て現・立命館大学客員教授。学校法人筑紫女学園理事。浄土真宗本願寺派西光寺住職。若手研究者をめぐる雇用や研究環境問題及び当事者心理を自著『高学歴ワーキングプア』(光文社新書)にてわかりやすくかつ深く表現し注目される。「神経難病患者の生を捉えるライフ・エスノグラフィ」(共同執筆)で日本質的心理学会優秀フィールド論文賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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