光文社新書<br> 社会をつくる「物語」の力―学者と作家の創造的対話

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光文社新書
社会をつくる「物語」の力―学者と作家の創造的対話

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  • サイズ 新書判/ページ数 374p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784334043391
  • NDC分類 304
  • Cコード C0295

出版社内容情報



木村草太[キムラ ソウタ]
著・文・その他

新城カズマ[シンジョウ カズマ]
著・文・その他

内容説明

AI、宇宙探査、独裁の再来、思想統制、核戦争の恐怖…現代世界で起こるあらゆる事象は、小説家やアーティストによる「フィクション」が先取りしてきた。同時に、学問研究や科学技術の進歩が、新たな創作への想像力を掻き立てる。まさに現実とフィクションは互いに触発し合い、発展していく。憲法学者とSF作家の希有なコンビが、『1984』『指輪物語』『飛ぶ教室』などの名作を参照しながら政治、経済、科学を縦横に巡り、来るべき社会を構想する。

目次

第1部 法律は物語から生まれる(法学の基本発想;エンジニアとしての法律家;フィクションと現実;AIと人間の違い;フィクションから社会へのヒント;ゲームという模擬社会)
第2部 社会の構想力(トランプ現象と向き合う;物語とリベラリズム;読書と民主主義;リベラルデモクラシーの条件;完璧な法律;法律にできること)
第3部 SFが人類を救う?(「架空人」という可能性;ロボットの経済政策;ベータ・テストの重要性;物語に見る権力)
appendix トールキンとケストナー

著者等紹介

木村草太[キムラソウタ]
1980年、神奈川県生まれ。東京大学法学部卒業、首都大学東京法学系教授

新城カズマ[シンジョウカズマ]
作家、架空言語設計家。京都造形芸術大学客員教授。『サマー/タイム/トラベラー』(全2巻、早川書房)で第37回星雲賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

かみぶくろ

95
有名な憲法学者と聞いたことのないSF作家による高度な雑談集。トランプ的不寛容な社会への処方箋を、ああでもないこうでもないとリベラルな立場から議論しているが、別に物語が社会をつくる話はしておらず、正直タイトルは要旨とズレている。法学的な社会デザインの発想や、AIによる諸問題の解決の提言はとても興味深かった。しかし、右とか左とか、なんでもかんでもパッケージ販売で考えるんでなく、個別具体事案ごとに論理的かつ科学的に解決を導くってことが、なんで人類にはできないんだろう、本当に悲しいね、ってのは単なる個人的嘆息。2018/03/18

きいち

27
タイトルから想像したものとは違ったが、憲法学者と物語作家、異種の専門家同士が指輪物語はじめ共通点から繰り広げる対話は随所にいいネタがちりばめられてておもしろかった。法律は過去の失敗踏まえて予防線として作るもの、なるほど。◇90年代の大人数ゲーム(なんと郵便使用、すげえ)「蓬莱学園」のゲームマスターだったという新城の、「反省するのが嫌」と感情を優先する人びとにどう対処するのか、という課題感。じゃあどうする、に答えはないが、二人とも諦めてないのがいい。◇指輪物語、ハマるの怖くて未読なんだよな、読みたくなった。2018/03/31

22
とても想像力をかき立てられる一冊でした。『指輪物語』、未経験なのでいつか挑戦してみたいです。物語は立法のシミュレーションになる、という話は面白かった▼『華氏451』が恐ろしいのは、いわゆる焚書坑儒のように、独裁者が本を燃やしたのではないから。市民の方から書物を手放し、わかりやすい映像の刺激に甘える道を選んでしまう「過ち」が、全体から感じられて怖いのだ。2019/08/25

sayan

21
法律SFなど、思想実験、社会実験など対談の展開を楽しみに本書を手に取った。が、蓬莱学園など対談の元ネタにほとんどなじみがなく面白みを感じ得なかった。ポイントポイントではいくつか興味を引く内容もあった。例えば、p.172-174の法適用の前提条件を法は確保できない、p.190-191で正当性と正統性をめぐる箇所で、正解を選ぶ手段と感情をあやす手段がずれると新たな挑戦に直面する、を巡る議論は新鮮だった。また、ディストピア小説で、知識の秘匿は帝国の安泰、安定、未来を確保できない、という下りは非常に興味深かった。2018/06/03

緋莢

16
SF作家と憲法学者という珍しい組み合わせによる対談。<事実と非事実の混同という点からすると、非事実であるはずの フィクションが、人間にとって事実と同質の影響を与えてしまう>という部分で、村上春樹が書いた北海道を舞台にした 短編で、実在の街について登場人物が「たばこのポイ捨てが普通のことなんだろう」と言ったら、作者に抗議がいった というのは、他の例も結構あるよなぁ、と(東京オリンピック時の小林賢太郎の辞任きっかけとなった 過去のコント動画とか)(続く2023/12/14

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