出版社内容情報
制服作りのプロが、女子中高生の制服の現場調査で見えてくる「何がイケていて何がそうじゃないのか?」を、豊富な経験から披露する
内容説明
膝上スカート、ゆったりニット、ずり下げリボン、裾出しシャツ、“なんちゃって制服”…「だらしない」の一言で決めつけては、現象の本質は見えてこない。ファッションとは常に旧世代への抵抗であり、女子高生たちは「着崩し」により自らのスタイルを創造している。学生服メーカーの研究員として二十年、路上に立ち、直接聞き取り調査を続けてきたフィールドワーカーが、流行の生まれる現場、多感な生徒たちが求めているもの、そして制服採用の裏側まで、十代のユニフォームのすべてを明かす。
目次
第1章 彼女たちはなぜ「膝小僧」にこだわるのか(路上観察が教えてくれる意外な真実;膝小僧にこだわるのは、大人へのコンプレックスから)
第2章 首筋の汗は健康エロス、シャツの汗泌みは×―彼女たちの美意識(チャームポイントになる汗、ならない汗;“見せパン”はエチケット)
第3章 制服は3年間限定ファッション―この見事な着崩しを見よ!(そこまでする!?あっぱれな着崩し法;リボンを大胆に下げる彼女たち;神戸っ子たちが長い丈にこだわるわけ)
第4章 彼女たちの主張を無視したら負け―規制と抜け駆けの攻防(目立つけど目立たない、それが制服の特性;こころに響く制服セミナー;「なんちゃって制服」の考現学)
第5章 面白すぎる制服ビジネス―制服採用のプロセス(細かいニーズに対応できない企業は負け;コンペが業者を鍛える;特大ミニスカートも女ごころのため―採寸事情)
著者等紹介
佐野勝彦[サノカツヒコ]
1951年、奈良県生まれ。1972年、鐘紡(株)入社後、ファッション研究所にて繊維・ファッション系の企画・分析業務に従事。1996年、テイコク(株)(現・株式会社トンボ)創立一二〇周年記念事業「ユニフォーム研究開発センター」創設に参加。以降二十年、ユニフォームの調査研究に従事し、調査報告書「スクーラーレポート」を毎年発刊。2017年、アイトス(株)創立一〇〇周年記念事業「働き方研究所(Job Style & Gear Research)」創設に参加、ワーキングウエア分野の調査研究に従事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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