出版社内容情報
辞書編纂者が小説の舞台に飛び込むとどうなるか? 拾い上げた言葉を手がかりに作品の魅力に迫る、異色の書評ノンフィクション
内容説明
筋を追っていくだけが小説の楽しみ方ではない。そこで語られた日本語に注目すると、作者が必ずしも意図しない部分で、読者は、ことばの思いがけない面白さに気づくだろう。『三省堂国語辞典』編集委員である著者のガイドによって、物語の世界を旅し、そこに隠れている珍しい日本語、興味深い日本語を「用例採集」してみよう。エンタメ、ホラー、時代物、ライトノベル…。「旅先」となる物語のジャンルはさまざまだ。それらの物語世界に暮らす登場人物や、語り手の何気ない一言を味わいながら、辞書編纂者の目で謎を見出し、解き明かしていく。ことば尻を捉えているようでありながら、次第に読者をことばの魅力の中へと引き込む、異色の小説探検。
目次
桐島、部活やめるってよ(朝井リョウ)
風が強く吹いている(三浦しをん)
残穢(小野不由美)
オレたちバブル入行組(池井戸潤)
チッチと子(石田衣良)
桜ほうさら(宮部みゆき)
横道世之介(吉田修一)
猫を抱いて象と泳ぐ(小川洋子)
マチネの終わりに(平野啓一郎)
俺の妹がこんなに可愛いわけがない(伏見つかさ)
八日目の蝉(角田光代)
阪急電車(有川浩)
グラスホッパー(伊坂幸太郎)
ギケイキ 千年の流転(町田康)
チョコレートコスモス(恩田陸)
著者等紹介
飯間浩明[イイマヒロアキ]
1967年、香川県高松市生まれ。早稲田大学第一文学部卒。同大学院博士課程単位取得。国語辞典編纂者。『三省堂国語辞典』編集委員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆかーん
いちろく
活字スキー
torami
Nobuko Hashimoto
-
- 和書
- 人間失格 集英社文庫