感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
NAO
74
【戌年に犬の本】刑事弁護士ペリー・メイスンシリーズ。犬が吠えて困るから隣の主人を逮捕してほしいという奇妙な依頼主は、さらに、奇妙な遺言書を作成しようとしていることをメイスンに打ち明けた。はた目にはいかれているとしか見えないこの依頼主の、いったいどこにメイスンは引っかかったのか。そういった意味では、依頼主の人を見る目は正しかったということなのだろう。真実を掴むためとはいえ、弁護士であるメイスンのこの大胆な隠密行動は、現代ではもはや実行不可能かも。2018/03/13
ごへいもち
10
電子版で読了2025/01/12
二葉
5
メイスン物の中で、あまり代表作で名前が上がらない気がするけど自分は好きな作品 2022/07/24
ぼくねこ
4
1934年発表の弁護士ペリー・メイスンシリーズ第4作。「隣人の家の犬が吠えて迷惑だ」という依頼を受けたメイスンだったが、隣人の主張によると犬は吠えなかったのだという。依頼人の只ならぬ様相に調査を開始するメイスンだったが、その依頼人が行方しれずとなり……。犬が「吠えた」のか「吠えなかった」のか、登場人物の誰もが軽視する中、メイスンだけはその齟齬を見逃さずどんどん推理を飛躍させてゆく。秘書のデラや探偵ドレイクにもひた隠しにする真実とは。"法律の魔術師"メイスンの超魔術が見られる法廷での解決編はまさに圧巻。2020/11/12
弾十六
3
★★★★★1934年出版。ペリー メイスン第4話(実は第3話、雑誌連載の都合上「幸運の脚」の次の出版だけど、冒頭を読めば「怒り娘」の次の事件であるのは明白) 他の方の感想でデラの歳twentysevenが暴露されてると知り、思わず再読。不思議な依頼と過剰な対応で冒頭から引き込まれます。ドレイク探偵局が活躍しすぎないのが良く、メイスンの大胆な行動(やり過ぎですよね…)が痛快。後のシリーズ中で「吠え犬」は度々言及(第10話、第18話) ところで同じ書籍が二重にエントリーされてるのはなんとかして欲しいです…2017/03/04