出版社内容情報
松永和紀[マツナガ ワキ]
内容説明
食の世界はフェイクニュースだらけ!「2兆円」健康食品市場に踊らされてはいけない。ニセ情報が跋扈している「食」の世界を、科学ジャーナリストが科学的根拠をもとに正しく読み解く!
目次
第1章 健康食品の落とし穴
第2章 「意識高い系」の真実
第3章 自然・天然はかなり怖い
第4章 「国産は安全」「昔はよかった」は本当か?
第5章 あくどい!不安ビジネス
第6章 秘訣は「ゆるく、少しずつ」
著者等紹介
松永和紀[マツナガワキ]
1963年長崎市生まれの東京育ち。京都大学大学院農学研究科修士課程修了(農芸化学専攻)。毎日新聞社の記者として一〇年勤めた後に退職し、科学ジャーナリストとして活動を開始。2011年に、科学的根拠に基づく食情報を提供する消費者団体「Food Communication Compass」(略称フーコム)を設立。著書に『メディア・バイアス―あやしい健康情報とニセ科学』(光文社新書、科学ジャーナリスト賞受賞)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ~ 1件/全1件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Tomomi Yazaki
25
日本人は、日本の食は安全と思っている。でもそれって何を根拠にしてるんでしょうか。たぶん情報番組やネットが主な情報源でしょう。本書ではその危うい情報を、有無を言わせず一刀両断している。それによると、ほとんどの市販のサプリメントは無意味。ウコンも害有り、オルニチンもダメ。えーっ!じゃあ、どうすれば良いの!?結論として、青魚は大変からだに良い、食物繊維もとるべしなどなど。そんなの読む前から知ってるんだけど。まあ、改めてそれらが健康にいいことは再認識できました。でも、体に悪いモノって、とっても美味しいんですよね。2021/05/26
活字の旅遊人
20
だまされない。
kitten
18
松永和紀さんの新作。 「メディア・バイアス」からもう10年も経つのか。 この10年で変わったことも多いけれども、 人の意識はあんまり変わっていないなぁ、と思った。最後の項目、「チョコレートに若返り効果?」の記事は読んだ記憶がある。 これがイギリスで発表されていたならば、英国の政府機関NHSにより、ぼこぼこに批判されていただろう、とのこと。 信頼できない既存メディアはこの10年で衰退したけど、ネット上に怪しい情報があふれて、正しい情報を読み解く力は、却って必要になってるのか。 2017/09/20
baboocon
17
自然食品、天然由来を謳っているからといって健康によい、とは限らない。マンガ「Dr.STONE」でも盲目的な天然物信仰を揶揄するくだりはあったな(食品ではないけど)。ひじきは鉄分が多いと言われていたが、実は調理するときの鉄鍋由来だったとは目から鱗だった。2020/09/06
チャー
16
健康食品や食に関わる噂や評判を学術的な視点から検証した本。水素はあえて水などから摂取しなくても体内で生成されているようだ。抗酸化物の摂取を勧める科学的根拠も少ない。必ずしも天然が良いわけではない。肉は新鮮だと殺菌が不十分。ひじきは健康に良い面だけではない。国産は安全という点も検査基準を比較すると意外と違った面も。農薬は良い面もある。福島県産を避けるのは完全な風評。等々、良い面も悪い面も独自の視点で鋭く指摘しており参考になる。確かに、~が良いと勧められるものの全て食べるのは現実的ではない。情報の出所が肝要。2021/09/12