出版社内容情報
辛酸なめ子[シンサン ナメコ]
内容説明
コミュ力を磨くヒント。ちょっぴり怖くてちょっぴり笑えてちょっぴり切ない処世をめぐるエッセイ集。
目次
処世の心得(飲み会処世術;うわさの副作用 ほか)
大人のたしなみ(ホームパーティの流儀;大人のクラスメイト ほか)
女性モンダイ(格付け女子;女友だちとの疎遠の法則 ほか)
次世代コミュニケーション(ロボットとコミュニケーション;LINEの寂寥感 ほか)
著者等紹介
辛酸なめ子[シンサンナメコ]
1974年東京都生まれ、埼玉県育ち。漫画家、コラムニスト。女子学院中学校・高等学校を経て、武蔵野美術大学短期大学部デザイン科グラフィックデザイン専攻卒業。恋愛からアイドル・スピリチュアルまで幅広く執筆(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ~ 1件/全1件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
キック
76
妻の蔵書処分前に一読。コミュ力指南の本ではなく、コミュに関するよもやま話という感じで、飲み会・ホームパーティー・同窓会・習い事・SNS等での失敗譚等を披露。最後は霊界通信のような神秘体験で締めていました。私は気の合う少数の友人と付き合えば十分と考えていて、会社の飲み会や同窓会等で自慢話や愚痴等を聞くのは苦痛なだけで、本書に共感する点が多かったです。ただ、なめ子さんは交際範囲も広く、前向きに努力している点には頭が下がります。それにしても、女子間の交流は想像以上に大変そうだと思いました。2021/05/01
桜もち
73
会いたくて震えることはないけど、おもしろすぎてふるえることはある。電車の中で笑ってしまった。なめ子氏が自身の失敗談からしめやかに冷静に大人のコミュニケーションを分析するのだが、自分の声が小さくて、無視された?と被害妄想するところや敬語の癖が染み込んでいて心の溝が埋められないなど、共感できすぎます…。マウンティング女子の例がたくさんあげられていて、そういえば身近にマウンティング女子いるな!と身の回りのなんとなくカチンとくる言動にラベルがついた。下ネタには、黙って微笑が正解なのね。やり過ごせそう。2017/10/04
きさらぎ
54
コミュニケーション力、略してコミュ力。コミュ力偏差値42くらいの辛酸なめ子さんが、心が折れかけたり人間不信になりそうになりながら、何とかコミュ力を高めようと奮闘している。傷心でコミュ力低下中のいまの私には、ほんの少し励みになる話だった。と言っても一人でパーティーには行けないし、全然噛み合わない話をするロボット・ロビジュニアと暮らすほどじゃないけど…基本受け身なこのタイプ。ゴッホやカフカ、宮沢賢治も生前認められなかったコミュ力不足な天才と聞くと、何となく希望が湧いてくる。何となく。2017/09/11
おさむ
53
家にあったので、久々の辛酸なめ子節を読了。相変わらずのネガティヴパワー炸裂ですね笑。ただ、もう四十路を超えたせいなのか中身が段々、おばさん色が強まっているような気も。なめこさんに似た芸風(?)のコラムニスト泉麻人さんはもう還暦ですが、頑張ってますのでこれからもご活躍を!2017/04/19
ann
52
時々手にしてしまう辛酸なめ子さん。いつもながらその観察眼の鋭さと表現力に脱帽。「女性モンダイ」の章では「女子マウンティング」についての考察がかなり笑える。最後のお母様のお話には素直な気持ちが表れていて、スンとなってしまった。2019/08/17