出版社内容情報
大森信[オオモリ シン]
内容説明
日本の名経営者たちが掃除や整理整頓を大事にしてきたのはなぜか。歴史、そして経営学の分野で二〇〇〇年前後に起き始めた欧州発の新しい理論に着目し、組織における“目には見えないけれども大切なこと”を考察する。
目次
第1章 掃除の力―ビジネスで大きな成功を収めるために不可欠なこと
第2章 トイレ掃除で宿る精神―終わりなき差別化競争から脱却するためには
第3章 掃除で経営者に宿る精神―日本の名経営者が気付いたこと
第4章 掃除の二つの効用―掃除でより大きな効用を得るためには
第5章 自力と利他と他力―掃除で組織の問題解決力を高めるためには
第6章 習慣化のループ―何事も継続できる会社にするためには
第7章 海外企業の掃除―掃除が教えてくれる現代経営学の特徴と限界
第8章 スロー・マネジメント―日本の会社が今こそ大切にしたい姿
著者等紹介
大森信[オオモリシン]
1969年大阪府生まれ。日本大学経済学部教授。上智大学経済学部非常勤講師。2001年、神戸大学大学院経営学研究科博士課程修了。博士(経営学)。東京国際大学商学部助教授などを経て現職。大阪商工会議所「掃除でおもてなし研究会」座長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ようはん
14
今まで働いた職場だと1週間の内金曜日の夕方に掃除を行う、毎日朝礼の前に15分程度掃除を行うという習慣はあったなあ。それらも色々と考えあっての物だったのか。今の職場だと業者は入っているが自力で清掃しなければならないと考えていた状況でもありこの本はそれを進める大きな後押しになった。2020/09/14
しゅわ
7
掃除は大切だ。ということを色々な角度から示された本でした。2016/10/12
KAN
3
1年前に買って、半分読んだきり、ストップしていた。今回まとめて後半を読み終える。前半は掃除を経営に取り入れている企業の実例をもとにした統計的分析といった印象だったが、後半で自力から利他、他力へ、という仏教的、宗教的価値観が取り上げられて居るところが印象に残る。掃除は誰もがいいことだとおもっているが、組織的に取り入れていくにはそれなりの工夫と、率先垂範、指導者が必要なんだと思う。職場への愛着、仕事への愛着、これは人間として必要なこと。それが掃除で作り上げられる。2017/08/07
nnnともろー
3
アメリカ型経営(目的重視・合理主義・効率重視)の限界、見直し。掃除に限らないだろう。2017/04/12
まゆ
3
題名から想像できる以上のことはあまりない一冊だった。なぜ掃除がよいかというと、気付けなかったことに気付くようになること、あと掃除して成績が上がらなくてもきれいにはなっているという成果がえること。凡事徹底というイエローハットの創業者の言葉は20年一人で掃除をしたというだけあって印象的。2016/08/07