内容説明
二〇一五年に騒動となった新国立競技場問題に続き、再コンペで選ばれた案にコンペ疑惑が浮上、横浜の傾斜マンション事件が発生するなど、建築業界の威信を揺るがす問題が立て続けに起きている。しかし、これらは氷山の一角にすぎない。建築の現場で起きていることを見れば、今後も似たような問題が起きる可能性は十分にある。いったい、この業界の裏では何が起こっているのだろうか?「どや顔」をした使いづらい公共施設で税金をムダにしないために、危険なマンションを買わないために、寿命の短い持ち家を建てないために―。知っておきたいこの業界の「非常識」な実態。
目次
第1章 非常識なコンペ 新国立競技場問題は「よくある話」(幼稚園建て替えコンペの一幕;園長先生には理解できない建築家の「常識」 ほか)
第2章 非常識な建築史 建築はなぜ「どや顔」をするようになったか(実現しない建築の女王;始まりは「濡れたくない」 ほか)
第3章 非常識な建築家 オリジナルでなければ建築ではない!?(外国人識者の苛立ち;最新の技術は最新の意匠とともに ほか)
第4章 非常識な建設現場 ゼネコンという名の総合商社(奇怪な記者会見;総合請負人たるゆえん ほか)
第5章 非常識な建築論 建築業界にも「常識」はある(コンペの結果は見直してよい;ヒルサイドテラスが愛される理由 ほか)
著者等紹介
森山高至[モリヤマタカシ]
1965年岡山県生まれ。一級建築士、建築エコノミスト。早稲田大学理工学部卒業後、設計事務所を経て、同大学政治経済学部大学院修了。地方自治体主導の街づくりや公共施設のコンサルティングを行いながら、ジャーナリストとしても活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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