出版社内容情報
元・対ロシア外交官、国際情報分析のエキスパートで無類の読書家、超多作作家が、若い世代へ言葉を残したいという思いからの一冊。
目次
第1章 時代遅れの酒場(時代遅れの酒場;1969年の公開大衆討論 ほか)
第2章 同志社大学神学部(野本教授の「愛のリアリティ」;緒方教授の「政治における固有の悪」 ほか)
第3章 「フィールドはこの世界だ」(外交官試験;フロマートカ神学 ほか)
第4章 エクソドス(外に出る)(別れ道;情報収集 ほか)
著者等紹介
佐藤優[サトウマサル]
1960年東京都生まれ。’85年に同志社大学大学院神学研究科修了後、外務省入省。在英国日本国大使館、在ロシア連邦日本国大使館に勤務した後、本省国際情報局分析第一課において、主任分析官として対ロシア外交の最前線で活躍。2002年、背任と偽計業務妨害容疑で東京地検特捜部に逮捕され、’05年に執行猶予付き有罪判決を受ける。’09年に最高裁で有罪が確定し、外務省を失職。現在は、執筆活動に取り組む。’05年に発表した『国家の罠外務省のラスプーチンと呼ばれて』(新潮文庫)で第59回毎日出版文化賞特別賞受賞。’06年に『自壊する帝国』(新潮文庫)で第5回新潮ドキュメント賞、第38回大宅壮一ノンフィクション賞受賞。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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mitei
211
著者の大学時代をかいま見られる1冊。こんな学生生活してたら官僚になれるよなと思いながら読めた。また京都の知ってる喫茶店とかが出ていて妙に親近感を感じた。2016/06/30
佐島楓
63
神学部とはどういった勉強をするところなのか、佐藤氏はどのような学生生活を送ってこられたのか知りたくて読んだ。まず記憶力の良さ、勉強への集中力、読書量の多さに圧倒された。ここまでレベルの高い思想と知的好奇心を持った学生は珍しかったのではないだろうか。この下敷きがあって、今現在の活動があるのだろう。納得。2016/01/12
RmB
16
著者は神学を「虚学」だと言ってますが、その「虚学」によって思考したことがいまの佐藤氏の基礎を作ったのだと思います。2015/11/25
プレイン
15
神学の知識がないので読み飛ばしたところが多いが、共感できる友人や先生がいたことが羨ましい。何十年も前の会話や行動をここまで鮮明に記憶していることに驚く。さすが佐藤優だ。2015/11/14
ヨータン
10
神学の内容はさっぱりわからなかったけど、佐藤さんの学生生活や同志社大学神学部の雰囲気はよくわかった。勉強と議論にどっぷりつかった学生時代って、ある意味とっても贅沢でうらやましい。外務省内定前に家庭訪問があるなんてびっくり。さすがに今はないと思いますが。2020/04/19