光文社新書<br> 老人に冷たい国・日本―「貧困と社会的孤立」の現実

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光文社新書
老人に冷たい国・日本―「貧困と社会的孤立」の現実

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  • サイズ 新書判/ページ数 244p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784334038700
  • NDC分類 367.7
  • Cコード C0230

内容説明

“大切なもの”が欠落する日本の社会保障・福祉制度“高齢者3000万人時代”に必要な視点そして問題解決へのシナリオ。

目次

はじめに―深刻化する貧困と社会的孤立
第1章 貧困と孤立は、もっとも弱い層を襲う
第2章 ひとり暮らし高齢者はどの地域に多いか
第3章 日記は語る
第4章 5つの生活類型と格差
第5章 農山村と都市を比較する
おわりに―「老人に冷たい国・日本」を変える

著者等紹介

河合克義[カワイカツヨシ]
1949年北海道生まれ。明治学院大学大学院社会学研究科社会学・社会福祉学専攻博士課程修了。フランス・ナンシー大学客員研究員(1981~82年)、明治学院大学社会学部長、副学長、港区政策創造研究所初代所長、総務省「都市部におけるコミュニティの発展方策に関する研究会」座長を歴任。NHK『無縁社会』『老人漂流社会』の番組制作に協力・出演。現在、明治学院大学社会学部教授、東京都生活協同組合連合会理事。専攻は地域福祉論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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どんぐり

72
「老人に冷たい国・日本」から高齢者の貧困と社会的孤立、孤立死を考える一冊。社会的孤立は、貧困、生活問題、地域社会、福祉政策と密接にかかわる問題だ。高齢者の社会的孤立問題が生まれる背後に貧困があり、その原因の社会性を見なければならないというのが、著者の主張。孤立が貧困を、あるいは貧困が孤立を招き、孤立死を生む。孤立死は、「ひとりで死ぬことに問題があるのではなく、社会的に孤立した果てに死亡したことが問題なのである」と言ったのは、孤立死を研究する新井康友氏だ。この言葉は、孤立死を個人の死としてではなく、社会的2016/03/15

壱萬弐仟縁

44
中年に冷たいんじゃないか? 地域調査の事実に基づき、貧困と孤立の実態を文政、問題解決へ(24頁)。孤立、孤独、分散する相対的に下位層から問題を出発させる視点が大切という(30頁)。タウンゼントによる孤独:付き合い欠如、喪失で好ましからざる感じを持つこと。社会的孤立:家族やコミュニティと接触なし(37頁)。私の地域でも少し前、孤立死した中年がいた。世間を気にして知らないふりをさせられているが、違うと思う。日本の1980年代以降の孤立問題研究は、2016/02/07

kawa

34
大都市・港区と田舎・山形県の老人世帯の統計分析等が大部分。著者によると、介護保険制度の導入により日本は「老人に冷たい国」に様変わりだそうな。確かにそういう一面はあるし、著者の貧困・孤独な老人に対する働きかけや活動には敬意なのだが、高齢者世帯が有する所有財産は一世帯当たり6000万円弱(2015年総理府統計/持ち家等の不動産を含む・格差定着の証拠かもですが、この金額にびっくり)とのデータもありで、そこに切り込まない分析と提言はちょっと腑に落ちない気分、「老人に冷たい」も根拠不明で直ちには頷けないな。2020/12/12

mazda

22
持ち家があるだけいいじゃないか、と思ったのは僕だけでしょうか…?2016/03/09

みんと

21
貧困で餓死という信じがたい実態が私達の住む日本ではたくさん起きている事を知る。 餓死まではいかなくても、生きているのが辛くなるほどの生活を余儀なくされている方も少なくない。 そのような状態になるまでどうにもできなかったのだろうか。 情報社会と言われる現代で自分で調べてどうにかできる方は良いのだが、情報さえも閉ざされた環境にいる方もいるのだ。 周りが気づいてあげられれば良いのだが普段からの付き合いも無いのだろうな。2015/12/10

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