出版社内容情報
第二次世界大戦、ナチスに侵攻されるユーゴスラビア。レジスタンスに参加した少年は戦争という極限状態で何を見て、何を考えるのか。漫画史に残る傑作、大判での待望の復刊。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
碧海いお
6
タイトル回収。 残りあと1冊ですが、どんな終わり方をするのだろうか?2022/10/29
KDS
5
「みんな幸せになりたい…地上の誰一人として不幸せを望む者はいないだろう…それなのに戦争が起こる。それだから戦争は起こるのかもしれない…(中略)みんな自分の幸福を求めるのに一生けんめいなあまり、花を踏みつぶすこともある。気づかずにそうしてしまうこともある…しかも幸福というのは満腹になるということがない。どんどんエスカレートしていく…」作中で特に印象に残ったイヴァンの言葉だ。これこそが真理なのかもしれない…と深く考えさせられた。最終第五巻へと読み進めることにしたい。2022/05/17
コリエル
4
ソ連や北アフリカでドイツの戦線は後退し、終戦の兆しが見える。しかし、ユーゴ内でクリロたちパルチザンは撃たれて追われる身である状況に変わりはない。この物語おいて主人公クリロは、レジスタンスとして銃を取り、祖国を解放する英雄ではあり得ない。彼はあくまで戦争という状況に踏みつけにされた難民の一視点でしかないのだから。そんな少年が終戦の暁に何を思うのか、そこが気になる。2022/06/02
門哉 彗遙
3
全部読んだ。漫画やけど時間がかかった。国や民族がたくさん出てくるので、理解するのが難しかった。対ナチスだけではなくナチスと戦いながらパルチザンとチェトニクとの全面的な衝突が絡んでほんまややこしい。強制収容所での描写は、もしかしたら映画なんかより悲惨さが表現されていたんではないかと思う。画風もしっかりしていて手塚治虫に似ている。こんな漫画があったなんて。とても深い漫画だった。2023/10/21
千本通り
2
相変わらず逃げるパルチザンと掃討するドイツ軍という図式は変わらない。前半で有名な「ネレトバの戦い」が描かれている。どうしても現在進行形のウクライナ戦争を思い出させる。逃げる庶民が簡単に殺されるのがよりリアル。2022/12/12
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