光文社新書<br> 日本の医療格差は9倍―医師不足の真実

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光文社新書
日本の医療格差は9倍―医師不足の真実

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  • サイズ 新書判/ページ数 266p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784334038427
  • NDC分類 498.021
  • Cコード C0247

内容説明

医者の数は圧倒的な「西高東低」だ。日本の中に生まれた新しい「格差」は、戊辰戦争と明治政府、日本陸軍、そして田中角栄によって歴史的に作られてきた―。なぜ関東に医者は少ないのか?なぜ医学部は西日本に多いのか?なぜ金持ちの子どもしか医者になれないのか?素朴な疑問から、現代社会の「格差」を見出した東京大学医科学研究所特任教授が、日本医療と教育へ提言する。医学部受験生も必読!

目次

第1章 野球と医師と西日本(大学の「売り」は何か?;とりあえず「医学部」へ ほか)
第2章 日本「医学部」近現代史(近代化と医学部;京都と徳島は医師が多い ほか)
第3章 大学を見れば「医師不足」がわかる(北海道地方―広大な土地と医師不足;関東地方―医学部進学者は四国の3分の1 ほか)
第4章 「医師不足」時代の医師たちへ(国立がんセンターで学んだこと;医者になるなら地方を目指せ ほか)

著者等紹介

上昌広[カミマサヒロ]
東京大学医科学研究所特任教授。医学博士。1968年兵庫県生まれ。1993年東京大学医学部医学科卒業、1999年東京大学大学院医学系研究科博士課程修了。虎の門病院血液科医員、国立がんセンター中央病院薬物療法部医員を経て、2005年より東京大学医科学研究所先端医療社会コミュニケーションシステムを主宰し、医療ガバナンス、メディカルネットワークを研究する。医療関係者など約5万人が講読するメールマガジン「MRIC」編集長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

おさむ

33
本著の肝は、戊辰戦争からの名残で、大学医学部の西高東低が続いていることを、データで示した点にある。各地方の詳しい分析なども興味深い。難点は歴史好きなのかやたらとトリビアネタに脱線するところ。最近はゴーストライターに書かせる新書も多いようだが、この脈絡のない自由な文章は本当に自分で書いてるな笑。2018/10/10

FK

6
新型コロナウィルスのことでのツイッターへの書き込みを目にしたことから、この本も手にすることに。今の新型コロナウィルスがまだまったく問題となってない時点で、すでに今もし医療崩壊が起こっているとしたら、その原因はこの書名にあるような事実が原因であったということのようだ。「医学部」の偏在、「西高東低」であること。その原因は、江戸幕府の崩壊と明治政府の樹立以来の歴史だ、と。明治維新の際、どちら側についたかにより、その後のその地域の発展の度合いが違ってきている、という仮説である。「医学部」に限らないが。面白い。2020/07/01

__k

5
(U)人口当たりの医師数が最も少ないのは埼玉県,千葉県,茨城県,神奈川県などの関東地方、多いのは徳島県,東京都,京都府,福岡県,鳥取県/関東地方は医学部の数が少ないため、東京界隈の医学部神学者の多くが東京で進学している/どこに生まれ育ったかで医師へのなりやすさに格差が生じている説/一人の患者を診たら、100の論文を読め2020/05/13

64

5
本題はいつ?と思いつつ流し読みしてたら、最後まで求めてた内容ではなかった。2017/06/22

coldsurgeon

5
医師の数は、圧倒的な西高東低であり、その格差は、都市と田舎の比較で生まれるものではない。東京都には医師は多くても、その終焉の関東諸県では少ない。では、それに対して地域枠で医師数を増やそうとしても、効果は薄く、教育に関して、考え方を変えろという。いろいろな地域で研鑽をつむことにより、「己を知ること」「他者との違いを認識して真の個性を見つめること」が、医師にとって必要なのだと思う。2015/03/22

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