内容説明
ドラフト5位の“小さな内野手”が17年間やってこれた秘密。「守備ができれば全てよし」“名脇役”による「内野手の仕事論」
目次
第1章 “打倒巨人”から“わが巨人”へ(自分でも現実とは思えなかった日;監督が選んでくれた背番号 ほか)
第2章 アマチュア時代―野球ができる場所を求めて(中学野球でたまたまノムさんの目に留まる;「内野手になったほうがいい」 ほか)
第3章 守備の極意―守りよければ全てよし(数のうちに入っていなかった一年目;二軍暮らしが奮起のきっかけ ほか)
第4章 打撃の真実―“井端=右打ち”ではない(三年目のオープン戦;決死のバント ほか)
第5章 このままでは終われない―試練と再挑戦(近年はショートも大型化;今は“一病息災”くらいがいい ほか)
著者等紹介
井端弘和[イバタヒロカズ]
1975年神奈川県生まれ。堀越高校、亜細亜大学を経て’97年、ドラフト五位で中日ドラゴンズ入団。2001年からショートのレギュラーに定着(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ma-bo
67
2014年12月に刊行された本。ドラゴンズからジャイアンツに移籍して1年目のオフでのタイミング。翌年のシーズンに引退されていますね。井端さんは最近ユーチューブチャンネルを開設されているので耳にした内容もあったけど、久慈選手の脚の運びを徹底的に観察・参考にしたこと、高代コーチのノックの話、第3回WBCでの話等裏側的な内容から、考え方や技術的な事もまとめられた本。2022/09/12
きみたけ
56
著者は、中日・巨人で長年にわたり活躍、現在侍ジャパン監督を務める井端弘和氏。「守備ができれば全てうまくいく」をモットーにした守備論を中心に、「決して勝負強いわけじゃない」「右打ちはあくまで結果」などイメージを覆す打撃論も披露、努力で掴み取ったショートの名手の渾身の野球論。2014年12月発刊。巨人に移籍し1年が過ぎた時の本です。王・長嶋のような華やかさはなくとも、堅実さが光る素晴らしいプレイヤーでした。今後のWBCでの采配が楽しみです。2025/03/28
再び読書
39
地味だったが、守備からレギュラーを取った井端氏の姿勢が心地良い。自分が試合に出る為の近道を守備力の強化という方法論で勝ち取り、「アライバ」なる荒木との協業ながら造語すら作った。落合氏が監督になった時、優勝という言葉を掲げられたのは、アライバ、谷繁という強固なセンターラインがあったからとも思う。落合氏が監督就任の際も、自分の仕事は辞めさせる事だと宣言していたとは驚く。図らずも著者である井端氏がその対象になるとは皮肉な結末だ。久慈氏阪神から中日に移籍して井端氏に大きな影響を与えたのも知らなかった。2019/02/13
みなみ
12
元ドラゴンズ→ジャイアンツの井端選手の本。井端弘和といえば守備型の内野手ではあるのだが、荒木選手とのコンビは守備だけでなく打撃でも強烈なインパクトを残した。体格に恵まれなかった彼がいかにプロ野球で長年活躍したかを記した一冊。井端選手の実直で堅実なプレーを表すような誠実さのある文章だった。井端選手はこれだけ練習しているし意識付けも高いが、これだけ練習しても生き残れない選手のほうが多いのだから、プロの世界でレギュラーを取り続けることの偉大さを感じる。2022/05/07
as
9
久慈がNO1?・・・久慈がNO1??,,,,あの久慈が???・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ハッ、衝撃的すぎて気を失ってしまった。余りの発言に本の内容をほとんど憶えていませんが体力消耗を防ぐ為の省エネプレーは納得しました。後はノムさんが中学生にまで粉をかけているのに驚き。精力的なお人です。「失敗したら2軍へ行け」は星野さんらしくて笑いました。2015/03/11
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