内容説明
ガンや糖尿病などの現代病の原因は、「遺伝的要因」と「環境的要因」に大別できる。特に多様化する現代疾患は、環境的要因による影響が大きいと考えられている。この環境的要因の大きな一つとして、本書では現代特有の時間的環境と体内時計の関係に着目する。「体内時計」とは、体の種々の機能や現象において、約24時間のリズムを発生させる生体機能を指す。最近、この体内時計と健康との関係が次々と明らかにされ、注目を集めている。病気のリスクを高める「24時間社会」に生きる私たち現代人は、どうすれば心身の健康を保つことができるのか。最新の研究成果から、個々人が自分の身を守るためのヒントを示す。
目次
第1章 体内時計と現代病(医学ははたして無力なのか;自然の中で生きるための最適化されたヒトの体;急激な環境変化が病気の原因 ほか)
第2章 体内時計が関係する病気(病気と体内時計の関係を示すための研究方法;どうしてマウスやラットで研究をするのか;体内時計と睡眠障害 ほか)
第3章 体内時計で病気を予防する(光と食事のタイミング;健康的な昼夜逆転生活は可能か;体内時計の「微」調節のしくみ ほか)
著者等紹介
明石真[アカシマコト]
1973年北海道旭川市生まれ。国立大学法人山口大学時間学研究所教授。’97年、京都大学農学部卒業、2002年、京都大学大学院理学研究科博士課程修了。京都大学大学院生命科学研究科学振研究員、大阪バイオサイエンス研究所学振研究員、佐賀大学医学部循環器内科助授などを経て現職。専門は時間生物学、分子生物学。生物の体内時計や、その本体である時計遺伝子の研究を行っている。’10年、日本時間生物学会学術奨励賞、’11年、文部科学大臣表彰「科学技術賞(理解増進部門)」を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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