内容説明
宇宙をここまで大きくした「ゆらぎ」の正体は何なのか?古典物理学から超ひも理論まで、見えない世界の謎を解くキーワード。
目次
第1章 「ゆらぎ」に魅せられた科学者たち
第2章 素粒子の正体はひもの「ゆらぎ」
第3章 138億年前、宇宙で何が揺らいだのか
第4章 1/fの揺らぎ、真実とウソ
第5章 人体は「ゆらぎ」をたくみに利用する
第6章 脳が揺らぐ、心が揺らぐ
著者等紹介
吉田たかよし[ヨシダタカヨシ]
1964年生まれ。東京理科大学客員教授。医学博士。東京大学大学院工学系研究科を修了後、NHK入局。アナウンサーとして活躍した後、北里大学医学部にて医師免許を取得し、受験生専門外来「本郷赤門前クリニック」を開設。医師業のかたわら、東京理科大学で揺らぎの研究に携わる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ハッシー
109
★★★☆☆ 医学博士でありながら、宇宙論の研究にも携わる著者が、全ての物質の根底にある「ゆらぎ」の謎に迫る本。科学と医学をつなぐ知識を持つ人は限られるので、宇宙論と人体メカニズムに共通する理論を扱う書物は珍しく、面白かった。長さと時間にそれ以上細かくできない最小単位があり、ミクロの世界では連続した値を取れないというのは初耳だったし、体内時計のリセットが昼行性動物と夜行性動物で違い、それによって環境に適応しているという話や、うつ病と人類の生き残り戦略と結びつけた学説は目から鱗だった。2018/11/05
Kentaro
29
電車が揺れる最大の理由は、左右のレールの高さが微妙に異なるからです。もちろん、レールを設置するときは、できるだけ左右の高さが一致するように敷くのですが、それでも場所によって地盤のかたさが微妙に異なり、枕木の圧縮の仕方も左右でまったく同じというわけにはいきません。その結果、左右でレールの高低差が生じ、電車の揺れにつながるわけです。この場合の揺れにも、1/fの揺らぎの性質があることがわかっています。 心電図をとると、心臓が鼓動を打つタイミングが1000分の1秒の単位で正確に測定できます。2026/02/09
玖良やまだ
24
やはり出てきた、量子力学の思考実験「シュレーディンガーの猫」。考えるだけでおぞましい。確率1/2で放射線が出て毒ガスが発生する装置と猫を箱に入れる。それで蓋を開けたとき猫が死んでいるか?なんて「おバカな物理学者」が考えたのだ。猫じゃなくて人間だったら知らん顔するけど。毒ガスじゃなくて、鰹節粉末であれば許す。蓋を開けたら猫が喜んでいるか、ふてくされているかでいいのだ。物理学会に変更の提案をしようかな。2019/05/27
haruka
17
宇宙は「無のゆらぎ」から誕生した。10のマイナス35乗mの世界では太さのない一次元のひもがゆらいでいて、物質と反物質が生まれては消え、また生まれ。ゆらぎからは無数の宇宙の種が生まれ、急激に引き伸ばされて誕生したこの宇宙に私たちは何も知らずに住んでいる。シュレディンガー方程式で厳密に表された「原子核を回る電子の分布確率」や、銀河の分布がミクロゆらぎの振幅と一致するという証拠の数々を辿って、宇宙の起源となったゆらぎに迫る本書。ひも理論がなぜこれほど支持されるかに至ったかが理解できて、頭がすっきりする。面白い!2022/12/29
小太郎
12
素粒子やニュートリノに始り究極の理論とされる「超ひも理論」それに複雑系やカオス理論までとても分かり易く書かれています。とくにゆらぎはすべてのものに内在していて実際の生活にもとても役に立ってるとは・・・ ちょっと胡散臭いと思っていた1/fの揺らぎ事も、これを読んですっきりしました。2016/08/30




