内容説明
生粋の日本人である著者が、パリで出会い、結婚することになった相手。はじめは単なるアメリカ人と思っていたが、よくよく聞いてみるとユダヤ人。そしてその家族に会いにスイスに出かけると、登場したのは、イラク・バグダッド出身のコテコテのアラブ人風の父親(ユダヤ人)と、北欧がルーツのモルモン教アメリカ人家庭出身の母親だった―。その息子である夫と著者との間には、一男一女(そして生粋のスイス犬一匹)。この国籍不明の家族に起こる、さまざまな日常的な葛藤やカオスや冒険の物語は、ちっぽけな話のようで、そこから大きく時空を飛び越えて、世界史的規模を持って西へ東へ広がっていく―。ささやかかつ壮大な、物語。
目次
1 テルアビブ、2008年
2 パリのアメリカ人、1990年
3 ユタの山奥から、1954年
4 スイスでの暮らし。そして子どもたち
5 国境について、考える
6 「ワールドビレッジ」という国、または無国籍な人々
7 テルアビブ、2010年
著者等紹介
長坂道子[ナガサカミチコ]
1961年愛知県生まれ。京都大学文学部哲学科卒業。ファッション誌『25ans(ヴァンサンカン)』の編集を経て88年渡仏。七年間のパリ滞在中より、フリーのジャーナリスト、エッセイストとして雑誌などに多数、記事を発表。ペンシルヴァニア、ロンドン、チューリッヒ、ジュネーブと移住し、現在はチューリッヒ在住。欧米の衣食住、文化、女性の生き方などを独自の視点で観察・表現している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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