光文社新書
「当事者」の時代

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  • サイズ 新書判/ページ数 468p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784334036720
  • NDC分類 361.45
  • Cコード C0236

内容説明

いつから日本人の言論は、当事者性を失い、弱者や被害者の気持ちを勝手に代弁する“マイノリティ憑依”に陥ってしまったのか…。すべての日本人に突きつける。

目次

プロローグ 三つの物語
第1章 夜回りと記者会見―二重の共同体
第2章 幻想の「市民」はどこからやってきたのか
第3章 一九七〇年夏のパラダイムシフト
第4章 異邦人に憑依する
第5章 「穢れ」からの退避
第6章 総中流社会を「憑依」が支えた
終章 当事者の時代に

著者等紹介

佐々木俊尚[ササキトシナオ]
1961年生まれ。早稲田大学政治経済学部中退。毎日新聞記者、月刊アスキー編集部を経てフリージャーナリスト。総務省情報通信白書編集委員。作家・ジャーナリスト(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mitei

57
著者の言いたいことがなんとなくわかったような気がするが少し具体例が長すぎて言いたいことがぼやけてしまったのは残念。しかし自身の体験を基にした記者時代の話はテーマに関係なく面白かった。2012/10/04

James Hayashi

24
タイトルも中身もわかりづらい(電子書籍の衝撃も)。最初の夜回り記者の記述、最後の新宿バス放火事件は興味深く読んだ。杉原美津子さん(作家)と実兄で報道カメラマンの石井さん。これこそ数奇な運命。 犯人逮捕も支払い能力はなかっただろう。治療費はどうしたのだろう?2020/03/28

shikada

21
報道の発信者と受け手が陥る「マイノリティ憑依」(著者の造語)について説明する新書。当事者性を欠き、虐げられたマイノリティを勝手に代弁し、加害者のマジョリティを批判する気持ちよさにはまってはいないか?との問いを突きつける。このマイノリティ憑依からは、興味本位の怖いもの見たさか、自分の安定した立場を再確認する安心感しか生まれない。社会問題を扱った本とかを読むとき、間違いなく自分も「憑依」しがちな自覚はある。そういう情報を取りに行かなければ「憑依」はせずにすむけど、それで解決する問題ではないとも思う。2020/10/20

えちぜんや よーた

16
「結(結論)」・「起(原因)」・「承(背景、具体例)」という構成の文書ばかり作成してきた私から見ると、この本の構成はスゴイ!と感じました。本書は主に「承」・「起」・「結」で構成されていて、読んでいる方を飽きさせずに最後まで導いてくれます。500ページ!の大作であるにも関わらず。佐々木さんのような構成ができれば、大学入試や公務員試験での小論文試験でかなり高得点が狙えるのとちゃうかな?内容については本書、結論部の意向もありますので触れないでおきます。2012/07/06

モモのすけ

11
現代日本の教科書である。当事者であることを維持し続けることは難しく苦しい。でも、「あなたはあなたでやるしかないのだ」と。「〈マイノリティ憑依〉することによって得られる最も大きな果実。それは被害者ではない人たちを全員、加害者の側に押しやれてしまうこと。自分たち被害者以外はすべて加害者として断罪できてしまうこと。そういう気持ちよさなのである」2012/11/25

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