内容説明
福島原発事故は、本当は、どこまで深刻な事態に陥っていたのか?「冷温停止状態」の年内達成で、一段落なのか?「汚染水処理」の順調な進捗で、問題解決なのか?「原子力の安全性」とは、技術の問題なのか?SPEEDIの活用、環境モニタリングの実施は、なぜ遅れたのか?なぜ、浜岡原発の停止要請をしなくてはならなかったのか?なぜ、玄海原発の再稼働を安易に認めるべきではないのか?―原子力の専門家であり、内閣官房参与として原発事故対策に取り組んだ著者が語る、緊急事態で直面した現実と極限状況での判断。緊急出版。
目次
第1部 官邸から見た原発事故の真実(福島原発事故が開いた「パンドラの箱」;原発事故、現在の「最大のリスク」は何か;「首都圏三千万人の避難」という最悪シナリオ ほか)
第2部 政府が答えるべき「国民の七つの疑問」(原子力発電所の安全性への疑問;使用済み燃料の長期保管への疑問;放射性廃棄物の最終処分への疑問 ほか)
第3部 新たなエネルギー社会と参加型民主主義(「脱原発依存」のビジョンと政策;「政策」ではなく「現実」となる脱原発依存;TMI事故が止めた新増設 ほか)
著者等紹介
田坂広志[タサカヒロシ]
1951年生まれ。’74年東京大学工学部原子力工学科卒業、同大医学部放射線健康管理学教室研究生。’81年東京大学大学院工学系研究科原子力工学専門課程修了。工学博士(核燃料サイクルの環境安全研究)。同年民間企業入社。原子力事業部にて、青森県六ヶ所村核燃料サイクル施設安全審査プロジェクトに参画。米国パシフィックノースウェスト国立研究所にて、高レベル放射性廃棄物最終処分プロジェクトに参画。原子力委員会専門部会委員も務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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安国寺@灯れ松明の火