光文社新書<br> 傷はぜったい消毒するな―生態系としての皮膚の科学

個数:
電子版価格
¥628
  • 電書あり

光文社新書
傷はぜったい消毒するな―生態系としての皮膚の科学

  • ウェブストアに1冊在庫がございます。(2024年04月19日 20時11分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 新書判/ページ数 301p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784334035136
  • NDC分類 494.33
  • Cコード C0247

内容説明

ケガをしたら、消毒して乾かす、が世間の常識。しかし著者によれば、消毒は「傷口に熱傷をかけるような行為」だという。傷は消毒せず、乾燥させなければ、痛まず、早く、しかもきれいに治るのである。著者は、今注目の「湿潤治療」を確立した形成外科医である。その治癒効果に驚いた医師らにより、湿潤治療は各地で広まっている。しかし肝心の大学病院などでは相変わらず、傷やヤケドを悪化させ、治りを遅らせ、患者に痛みと後遺症を強いる旧来の治療が行われている。なぜ、医学において生物学や科学の新しい成果は取り入れられないのか。本書では医学界の問題点も鋭く検証。さらに、生物進化の過程をたどりつつ見直した、皮膚という臓器の持つ驚くべき能力について、意欲的な仮説を展開しながら解説する。

目次

第1章 なぜ「消毒せず、乾かさない」と傷が治るのか
第2章 傷の正しい治し方
第3章 ケガをしたら何科に行く?
第4章 私が湿潤治療をするようになったわけ―偶然の産物
第5章 消毒薬とは何か
第6章 人はなぜ傷を消毒し、乾かすようになったのか
第7章 「化膿する」とはどういうことか
第8章 病院でのケガの治療―ちょっと怖い話
第9章 医学はパラダイムの集合体だ

著者等紹介

夏井睦[ナツイマコト]
1957年秋田県生まれ。東北大学医学部卒業。日本形成外科学会認定医。石岡第一病院傷の治療センター長。2001年、消毒とガーゼによる治療撲滅をかかげて、インターネットサイト「新しい創傷治療」を開設(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mitei

334
本書では傷を消毒するのは良くないとのことだったが、確かにそうだなと思った。後半ではいろんな例を元に頑迷な学会を揶揄していたが、その辺を読むよりは次怪我した時には本書の治療法に従って治したい。2017/08/15

文章で飯を食う

35
「穀物食が人類を滅ぼす」を読んで、慌てて本書を買いに行った。医学が、まだまだ科学たり得ないことにびっくり。パラダイムの変換は、専門家ほど難しいことが納得できた。2014/01/01

hanagon44

27
門外漢にも何となく理解できるような気にさせる文章,またテーマ一辺倒ではなく飽きさせない,またご自身の理論展開の周辺部分を理解しやすくするための寄り道的な内容も適度に織り交ぜてあり,とても面白く,読んで満足感のある本でした。「ある時代や分野において支配的規範となる【物の見方や捉え方】のこと」と定義されているパラダイムが大きく変わるとき,つまりパラダイムシフトが起こっているとき,抵抗勢力になるか新興勢力になるか,物事の本質を見抜く目を,知恵を,勘を持てるようになりたいと思いました。2015/03/02

Kentaro

25
皮膚の細胞は乾燥状態に置くとすぐに死滅する。真皮や肉芽は本来は非常に血流に富んだ丈夫な組織なのだが、乾燥させるとやはりあっけなく死んでしまう。神経細胞だろうが腸管上皮細胞だろうが、乾燥状態で死滅しない人体細胞はない。そして死んだ人間が生き返ることがないように、一旦死んだ細胞も組織も蘇ることはなく死骸になる。それがカサブタだ。従来は、カサブタができると治る、と誤解されていた。だから、早くカサブタができるようにとせっせと乾かしてきたわけだが、傷が治らないように、細胞が早く死ぬようにと一生懸命乾かしていたのだ。2019/04/20

baboocon

21
面白かった!ケガをすると当たり前の様に消毒し、乾燥させて治るのを待つ…。そんな治療の常識を根本から覆す湿潤治療を考案し実践している医師による一冊。日常生活でできる大抵の擦り傷、切り傷、火傷などのケガは消毒せず、患部を乾燥しない様な被覆材で保護するだけで治ってしまうという。治癒過程の仕組みも理論的に説明していて、説得力がある。また大学病院など既存の権威ではこの画期的な治療法が受け入れられないという問題から、医学のパラダイムにまで話は及ぶ。このパラダイムシフトは医学以外の分野にも当てはまり、示唆に富んでいる。2011/04/29

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/197199
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。