光文社新書<br> 吐〓喇(トカラ)列島―絶海の島々の豊かな暮らし

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吐〓喇(トカラ)列島―絶海の島々の豊かな暮らし

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  • サイズ 新書判/ページ数 268p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784334034689
  • NDC分類 291.97
  • Cコード C0226

内容説明

吐〓喇(とから)列島は、屋久島と奄美大島の間南北百数十キロに連なる七つの有人島と五つの無人島からなる一つの自治体で、十島村という。日本で一番細長い村だ。昭和二一年二月米軍政下におかれるまでジットウソンと呼ばれていたが、北緯三〇度線以北の現三島村(黒島、硫黄島、竹島)が独立し、昭和二七年二月の日本復帰以降はトシマムラと呼ばれるようになった。広大な荒海七島灘に散らばる七つの島に住む人々は、合わせて六二五人。しかし、わずかこれだけの人たちが保持している伝統文化、多様な民俗、そして生活の知恵は、計り知れない。廃れた習慣や知恵も膨大なのだが、それでも都会暮らしをする人間にはとても豊かに見える。モノやカネでは計れない島のココロ。

目次

口之島―登録牛をふやして島に若者を呼び戻したい
口之島―「ところ牛」との付き合い方
中之島―噴煙を上げる離島の最高峰御岳へ
中之島―数々の潜在資源を活かす手はないのだろうか
全国最強温泉列島―鄙びた出で湯よりどりみどり
臥蛇島―長い歴史を断ち切って三十余年
平島―神秘的な森と水田が共存する
諏訪之瀬島―移住三代、あふれるフロンティア精神
一島一国―孤島・小島の社会基盤
悪石島―時の移ろいを感じながら巡る島の魅力〔ほか〕

著者等紹介

斎藤潤[サイトウジュン]
1954年岩手県盛岡市生まれ。東京大学文学部露文科卒業。月刊誌「旅」、旅行情報誌の編集に携わった後、独立してフリーランスライターに。テーマは、旅、島、食、農林漁業など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kotte

11
Kindle Unlimitedで読みました。どの島にも小中学校があり、それが島の経済の源泉になっているんですね。子供連れて留学にいきたいけど、仕事がないんですよね…。とりあえず遊びに行ってみます!2017/05/28

C-biscuit

9
図書館で借りる。先日沖縄返還50周年の話もあり、借りたのであるが、そもそも吐力喇列島は沖縄ではないw。この本にもあったが、名前は聞いたことがあるが、どこにあるかがわからない知名度の低い島々だという。確かに間違えていた。中身は、その吐力喇列島の島々を各島ごとに著者が紹介している本である。新書には珍しく冒頭にカラー写真がたくさんあり、美しい風景などを確認することができる。吐力喇列島は一つの村らしく、村の中で国境が分断された時代を持っている。本土復帰は沖縄より早いようであるが、密輸などが栄えた時期もあったよう。2022/06/07

バーベナ

5
振り仮名がついていて良かった。吐噶喇(トカラ)列島。島々の暮らしや文化、この先の観光・産業について考える。村営住宅もあるが、知らないうちにやってきて、いつの間にかいなくなっている人も多く、移住してみたいけれど、ダメだった率の高さも推し量れる。そんな出て行った人の話も知りたいな。2016/05/26

ありんこ

5
皆既日食のときに耳にしたことがあったトカラ列島。どんなところだろうと興味を持って読みました。本当の自給自足、時間も気にせず自分の好きなように一日を過ごす人々。何もかも便利な世の中に生きるほとんどの日本人にとってはきっと衝撃的な生活に違いないですね。2013/05/20

韓信

1
昨年末の群発地震で注目され、個人的にも交通の便が悪いという以上のことをよく知らない吐噶喇列島。その自然やトカラ馬、海沿いの野趣あふれる温泉、米軍占領下の密貿易などの歴史、大名筍などの産物、島おこしに寄与する移住者、そして異形の来訪神ボゼなど、全島の魅力や特色を紹介する旅行記。で、ありながら、各島のインフラなど実生活に関わる情報も多く、ただ旅人として訪れるだけでなく、実際の島の生活にも触れられる内容は至れり尽くせり。何より筆致の端々から著者の吐噶喇への愛情がひしひしと感じられる。2022/04/28

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