内容説明
吐〓喇(とから)列島は、屋久島と奄美大島の間南北百数十キロに連なる七つの有人島と五つの無人島からなる一つの自治体で、十島村という。日本で一番細長い村だ。昭和二一年二月米軍政下におかれるまでジットウソンと呼ばれていたが、北緯三〇度線以北の現三島村(黒島、硫黄島、竹島)が独立し、昭和二七年二月の日本復帰以降はトシマムラと呼ばれるようになった。広大な荒海七島灘に散らばる七つの島に住む人々は、合わせて六二五人。しかし、わずかこれだけの人たちが保持している伝統文化、多様な民俗、そして生活の知恵は、計り知れない。廃れた習慣や知恵も膨大なのだが、それでも都会暮らしをする人間にはとても豊かに見える。モノやカネでは計れない島のココロ。
目次
口之島―登録牛をふやして島に若者を呼び戻したい
口之島―「ところ牛」との付き合い方
中之島―噴煙を上げる離島の最高峰御岳へ
中之島―数々の潜在資源を活かす手はないのだろうか
全国最強温泉列島―鄙びた出で湯よりどりみどり
臥蛇島―長い歴史を断ち切って三十余年
平島―神秘的な森と水田が共存する
諏訪之瀬島―移住三代、あふれるフロンティア精神
一島一国―孤島・小島の社会基盤
悪石島―時の移ろいを感じながら巡る島の魅力〔ほか〕
著者等紹介
斎藤潤[サイトウジュン]
1954年岩手県盛岡市生まれ。東京大学文学部露文科卒業。月刊誌「旅」、旅行情報誌の編集に携わった後、独立してフリーランスライターに。テーマは、旅、島、食、農林漁業など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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