内容説明
相次ぐ盗難キャッシュカードによる現金引き出し事件。銀行か利用者か、その責任の所在をめぐっての議論がかまびすしい。一方、カードと暗証番号の組み合わせによる「識別」「認証」システムの脆弱性自体も問われ、ICカードやバイオメトリクス(生体認証)など、新セキュリティシステムへの期待が高まっている。しかし、新技術によってカード犯罪はなくせるのか?そもそも問題の本質はどこにあるのか?重要なのは、問題の本質を知り、生活の様々な局面で応用を利かせられる能力を身につけることだ。それが、多くのセキュリティ事故を未然に防ぐ力になるはずだ。
目次
第1章 暗証番号はなぜ4桁なのか?―見え隠れする管理者の傲慢
第2章 パスワードにはなぜ有効期限があるのか?―破られることを前提とした防護システム
第3章 コンピュータはなぜ計算を間違えるのか?―計算のしくみとそれに付け込む人間の知恵
第4章 暗証番号はなぜ嫌われるのか?―利便性との二律背反
第5章 国民背番号制は神か悪魔か救世主か―管理と安全の二律背反
第6章 暗証番号にはなぜ法律がないのか?―ITに馴染まない護送船団方式
第7章 インシデントはなぜ起こり続けるのか?―覚えておきたい3つの対策
著者等紹介
岡嶋裕史[オカジマユウシ]
1972年東京生まれ。中央大学大学院総合政策研究科博士後期課程修了。博士(総合政策)。富士総合研究所勤務を経て、関東学院大学経済学部経営学科情報部門・関東学院大学大学院経済学研究科助教授。Webサービスイニシアティブ技術部会副部会長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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