内容説明
どんなに完璧な論理でも、どれだけ言葉を費やしても、人の心はつかめない。
目次
第1章 不透明性とのせめぎ合い
第2章 説得すること、されること
第3章 トラブル発生
第4章 パワーと人間操縦法
第5章 フェイスワーク
第6章 非言語コミュニケーションによる駆け引き
第7章 リスニング―「聞く」と「聴く」
第8章 「違う」から通じない
第9章 リーダーシップとコミュニケーションの関係
著者等紹介
中西雅之[ナカニシマサユキ]
1953年東京都生まれ。国際基督教大学卒業後、渡米。ヴァージニア大学大学院で修士号、カンザス大学で博士号(Ph.D.)を取得。カンザス州立大学専任講師、共立女子大学専任講師を経て、津田塾大学英文学科コミュニケーションコース教授。専門は、対人コミュニケーション、異文化間コミュニケーション
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
佐島楓
41
個人的にコミュニケーションの問題で悩むことが多いので、手に取った。パターン化できないやりとりもたくさんあるとは思うけれど、よく「聴く」ことで相手の意図するところを理解し、その場その場に応じたレスポンスができればよいな、と思った。2015/04/15
のり
18
実に面白い内容だった。コミュニケーションは言葉のキャッチボールと言われるが、この本ではボールの投げ方、受け取り方、さらにはボールを使わない方法が紹介される。そういったキャッチボールのやり方や種類を論理的に解説してくれる本。この本ではボールを使わない"察し型"の方法を重点的に解説しており、特に周りの視線などを強く意識する日本人では"察し型"を強化しないといけない。話が通じないという壁にぶつかった場合、言葉意外の目に見えない非論理型の壁に気がついて解決していくことが重要である。2014/09/27
扉のこちら側
17
再読。2014年353冊め。2014/04/24
扉のこちら側
17
初読。コミュニケーション術よりは文化論に違い内容で、スキルより知識を得るためといった感じ。2013/01/02
武井 康則
8
話が通じないのは、表現が悪い、相手の理解力がない場合もあるが、副題にあるように、「非・論理」。論理の問題ではなくバイアスの問題だ。本書ではどんなバイアスがあるかを列挙し説明している。まさしくバイアスである知覚の他、感情、文化、環境、他に知性と表現。ただ、章ごとに参考文献が記されているが、英語の論文なので参照できない。まさしく列挙なので本書だけでは解決に至らない。索引もない。書かれただけに終わっているか。個別に興味ある項に自分で検索し深めるしかない。2020/05/18