内容説明
「自由だからこそ、人は権力にとらわれていく」「自由でないことが問題なんじゃない、自由であることが問題なんだ」―そういった直感を、学問というフィールドで表現することはかなり難しいことでした。いくら理屈を積み重ねてもなかなか周囲の人に理解してもらえず、自分は何か決定的な思い違いをしているんじゃないか、そう思うこともありました。そういう試行錯誤を二〇年近く繰り返してきたわけですが、それだけ年を重ねると最初は直感でしかなかったものの姿も、かなりクリアになってきたように思います。この本は、そうやってみえてきた姿を、できるだけわかりやすく説明しようとした結果の産物です。
目次
第1章 自由なら、幸せですか?
第2章 理由なき服従―W杯代表選考の場合
第3章 抵抗する、という服従―サボタージュするOLの場合
第4章 自由恋愛、という支配―男と女の場合
第5章 一人前になる、という服従―建築労働者の場合
第6章 自由だと、つらいですか?
著者等紹介
数土直紀[スドナオキ]
1965年メキシコ生まれ。主に神奈川県で育つ。東京大学文学部社会学専修過程を卒業後、東京大学大学院社会学研究科社会学Aコースに進学。博士(社会学)号を取得する。信州大学人文学部助教授などを経て、学習院大学法学部教授。専攻は、社会理論・数理社会学
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