内容説明
自分はどこから来たのだろうか。進化は人類の永遠のテーマである。かつては進化学といえば、化石記録の解析しかなかった。20世紀後半になると分子生物学が発展して遺伝情報の解読が進み、さらに遺伝子導入や遺伝子ノックアウトを駆使した発生生物学の発展により形態形成のしくみが解明され、発生生物学の視点で進化を研究する進化発生生物学(エボデボ)が生まれた。遺伝子科学の技術を利用し、また自ら技術を開発しながら、生命科学研究の道を歩んできた著者が、その間に培ってきた進化への思いを本書に込めた。
目次
進化の概念の歴史
無機物から有機物・原始生命体への化学進化
生命の誕生
光合成生物と好気性生物の出現
真核生物の出現
多細胞化と有性生殖の獲得
遺伝的多様性と新規遺伝子の獲得をもたらす有性生殖
動物の多様化
陸上植物の出現と多様化
動物の陸上進出
進化を促進するしくみ
エボデボ―体制の進化
エボデボ―特異体制の進化
補足 進化重要用語集
著者等紹介
赤坂甲治[アカサカコウジ]
1976年静岡大学理学部生物学科卒業。1981年東京大学大学院理学系研究科修了(理博)。日本学術振興会奨励研究員。東京大学理学部助手。1989年広島大学理学部助教授。この間、1990年~1991年米国カリフォルニア大学バークレー校分子細胞生物学部門共同研究員。2002年広島大学大学院理学研究科教授。2004年東京大学大学院理学系研究科教授。2017年東京大学大学院理学系研究科特任研究員・東京大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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