光文社新書<br> 技術経営の考え方―MOTと開発ベンチャーの現場から

電子版価格
¥693
  • 電子版あり

光文社新書
技術経営の考え方―MOTと開発ベンチャーの現場から

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 新書判/ページ数 217p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784334032432
  • NDC分類 336.17
  • Cコード C0234

内容説明

本書は、技術を研究・開発段階からマネージして事業・産業化に移行させる方法論としてのMOT(技術経営)の概念をまとめたもの。特に、筆者が実際に共同開発を行った日米の開発ベンチャー企業やコーポレートベンチャー(企業内起業)体制の経験に基づく話が中心である。MOTの概念をわかりやすくするために、本書では、技術の成果を商品化していく過程を「研究」「開発」「事業化」「産業化」の四つのステージに分類。そして、それぞれのステージにおいて、関連する因子や、そこで対処すべきことについて、筆者が技術者として実際に現場に携わったなかで気づいた点を述べている。

目次

はじめに―なぜ今MOT(技術経営)か
第1章 米国の開発ベンチャーのマネジメントとベンチャー気質―共同開発プロジェクトで学んだこと
第2章 企業内起業顛末記1―開発ベンチャー企業とのアライアンスによる事業化
第3章 日本の開発ベンチャー―日本的マネジメントとは
第4章 企業内起業顛末記2―産学連携による、シーズからの新規事業創出
第5章 失敗例に学ぶ―魔の川と死の谷の渡り方のケーススタディ
おわりに―日本的技術経営への提案

著者等紹介

出川通[デガワトオル]
1974年東北大学大学院材料加工学専攻修了後、大手重工業メーカーにて大型エンジンの開発・事故対策などに従事。専門はマクロからミクロ、ナノまでの材料加工プロセス。工学博士。八〇年代後半以降は、新規開発・事業ベンチャーの企画提案からの立ち上げに携わる。現在、(株)テクノ・インテグレーション代表取締役として、社内起業やスピンアウトベンチャーのあり方、共同開発プロジェクトマネジメントなどを提言し、開発・事業化や起業のコンサルティングを手がけている。併任の東北大学客員教授(未来科学技術共同研究センター)では実践技術経営に関する講義を担当
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

著者の生き様を学ぶ庵さん

36
記念すべき200冊目は……お仕事本でした。三井造船で新事業育成や大企業病と悪戦苦闘したエンジニアが生み出した智慧が本書から滲み出ています。タイトルからはMOT御託ダラダラ本に見えますが、さにあらず。研究→開発→事業化→産業化というステップの中で、魔の川、死の谷、ダーウィンの海を超えないとビジネスが死んでしまうことが詳述されています。文章は下手かもしれませんが、技術者魂が感じられますね。2016/06/01

totalEclipse

3
筆者が社内ベンチャーでの成功体験、協業した海外ベンチャー、国内技術コンサルのビジネススタイルなどをベースに気付きを教えてくれてます。中々面白いです。ちょっと、難は解説で使っている筆者オリジナルの図解はちょっとわかりにくいような。。2016/01/22

arbores

2
「MOTとは」みたいのなのかと思ってたけど、事例を中心にした説明だった。失敗例とその反省点があげられているところが面白かった。2010/02/03

なーちゃま

1
大変勉強になった。社内起業という事業化しない限り外部者は一生知ることのできない業務内容、シーズから産業化までどんな障害が潜んでいるのか、すごく具体的に書かれていて、経営コンサルの必読書だと感じる。特に、「プロジェクトメンバーは必ず自分で選び、かつ専任にする」は刺さる~!こうでないと、だんだんと当事者意識が薄れていき、新規事業を頓挫に追いやっていくんだろうな…。2023/06/06

UFO_TypeR

1
財閥系重工業において、社内開発ベンチャーの経営を通したMOTの実例。魔の川、死の谷、ダーウィンの海それぞれの課題やポイントを示している。自分がプロジェクトマネージャーになる際にはもう一度読み返したい。2018/12/26

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/15949
  • ご注意事項

最近チェックした商品