光文社新書<br> 江戸のマスコミ「かわら版」―「寺子屋式」で原文から読んでみる

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光文社新書
江戸のマスコミ「かわら版」―「寺子屋式」で原文から読んでみる

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  • サイズ 新書判/ページ数 334p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784334032036
  • NDC分類 210.02
  • Cコード C0021

内容説明

安田文庫は、旧安田財閥の二代目安田善次郎が蒐集した、幕末から明治にかけての貴重な古書コレクションです。そのなかには、かわら版を中心に5千点あまりの刷り物類が含まれています。地震、火事、死人、捨て子、疫病の流行、異国人の到来、吉原の人々の浮き沈み、幕末の動乱…もぐり出版物ともいえるかわら版は、速報性のあるニュースや流言を次々に刷り上げては、街頭で読み売りされました。本書では、古文書を読む際に初心者が敬遠しがちな江戸かな(変体かな)をまずマスターしたうえで、安田文庫のなかから厳選した江戸かわら版の傑作を、実際に原文で「読んで」味わいます。

目次

第1部 かな読みの練習
第2部 安田コレクションを読む(地震なまず;御政道が見え隠れ;異国人が来た;吉原の苦と楽;コロリ・麻疹の大流行;滑稽奉公人請状;幕末動乱鳥羽伏見;町の話題)

著者等紹介

吉田豊[ヨシダユタカ]
1933年福島県生まれ。’55年国学院大学文学部文学科卒業。陸上自衛隊、東京海上火災保険(株)勤務。この間江戸文芸を趣味で通し、林美一氏に師事。早稲田大学エクステンションセンター講師をへて、現在は文京学院大学生涯学習センター、よみうり文化センターなどの講師をつとめる。生涯学習1級インストラクター(古文書)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

編集兼発行人

2
江戸時代において出版された数々の「かわら版」を原文で読みながら往時を紐解いて詳らかにする解説。変体仮名を難解と決め付けず当時の庶民がスラスラ読み進めていたものとして読み方を指南したうえで鯰絵フライヤー公文書などなど市井に出回った媒体を拾い上げてコメントを添えるという構成。グラフィカルに崩れた文字群と記号としてシンプルに洗練された絵画群との組合せにより乱発的に創造された違法なメインカルチャーの中に今日の漫画を先導する萌芽が垣間見える。成熟した文化の基層に含有される識字力の程度を示す具体例として興味深く鑑賞。2014/05/20

結城あすか

0
難解なミミズ文書を読んで、瓦版の世界に浸ろうという主旨だけど……冒頭に少し変体仮名を紹介してるだけで、それだけでミミズの大群と格闘しろというのは無理があると思うにょ。2003/11/10

JA1YRS

0
久しぶりに崩し字を読んだ(学生時代を思い出す)2008/12/11

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