カッパ・ノベルス<br> i(アイ)―鏡に消えた殺人者

カッパ・ノベルス
i(アイ)―鏡に消えた殺人者

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  • サイズ 新書判/ページ数 217p/高さ 18X11cm
  • 商品コード 9784334028978
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0293

内容説明

女流作家・砂村悦子が、死の直前に書いた自伝的小説。小説にはかつて砂村に殺された従妹のアイが、鏡に宿り復讐するという衝撃の内容が。事実、刺殺現場に残された犯人の足跡は、部屋の隅にある姿見(鏡)の前で忽然と途絶えていた。まるで犯人が鏡の中に消えたかのように…。ある事実を知った担当編集者・的場武彦にも戦慄の摩手が…。警視庁・貴島柊志刑事は、過去20数年にわたる五重連続殺人の謎と、鏡のトリックに迫る。i(アイ)とは?絶妙のトリック、衝撃の真相、大どんでん返し、大型女流新星の登場。全力の書下ろし長編特別本格推理の傑作。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

雪紫

26
再読。貴島柊志初登場。新人ミステリ作家砂村悦子が仕事場で殺害。彼女の未完の作品「ミラージュ」は鏡に宿った死者の復讐で、しかも現場に残された血染めの足跡は壁の鏡で途絶えており・・・。後々またコンビを組む倉田刑事のやり取りが後を思うとクスリとする。真相判明後、忘れた頃に背負い投げでやって来るあの展開には真相を覚えてもぞわっとした。ある意味今邑さんホラーミステリの原点。カーのある名作のスタイルを現代に甦らせると書いてたけど(多分あれ?)、あらゆる意味で成功してると思う。 2020/06/11

星落秋風五丈原

13
刺殺された作家砂村悦子が死の直前に書いた自伝的小説は、かつて悦子に殺された従姉のアイが鏡に宿り復讐するという内容だった。事実、刺殺現場に残された犯人の足跡は、部屋の隅にある鏡の前でこつ然と途絶えていた。やがて明らかになる衝撃の真相。iとは何か?奇妙な刺殺事件は、二十数年間にまたがる脅威の五重連続殺人に結びついていく。プロットはトリックを先行させる事なく迫真の人間ドラマと対になって全く思いがけない真相に辿り着くのだが、小説はまだ幕を下ろさない。最後の最後に鮮やかなどんでん返しが待ち受けている。2006/04/21

もね

4
独特の雰囲気のある文章の割には、あまりひねりのない物語のように思っていたが、最後にひっくり返った感じだ。ラストはミステリーというより、ホラーを読み終わった時のよう。2015/05/25

ゆうひ

1
今邑さんの作品はホラーの要素も強いのですが 刑事が出てくるからにはしっかりと犯人がいてトリックがあるはずと 読みました。しかし最初の誘導に乗せられてしまっていました。でも面白かった。あとがきもうなずきながら読みました。どんでん返しはしっかりとしていました2015/09/12

二分五厘

0
1991.1.19

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