内容説明
五月のある夜、東京の井の頭公園で、東陽工機社員、仙崎が「スズ…」という言葉を残して毒殺された。その一カ月後、札幌・円山公園の池で、島本という男が刺殺体で発見された。なぜか、その死体にはスズランの花が添えられてあった。警視庁捜査一課の勝は、二つの殺人に関連があるとにらみ、北海道へ飛ぶ。浮かんできたある事件と、謎の美貌の女の影。だが、事件のカギを握ると見られる謎の女の行方はいっこうにつかめなかった。進展しない捜査の中、第三の殺人が!連続殺人の背後に隠されてた恐怖の事実。アッと驚くドンデン返し!本格推理とロマンチシズムとの融合に成功した「花伝説シリーズ」第一弾。書下ろし長編推理小説の秀作。