内容説明
博多駅に到着した寝台特急〈あさかぜ〉の2人用個室から女性の死体が発見された。彼女は鬼島総業の女社長・鬼島政子で、前夜、車内で「列車を停めて、人が死ぬ!ナチが見える」と半狂乱になったという。本格推理の鬼才が、時刻表を駆使し未曾有のトリックとどんでん返しで読者に挑戦する書下ろし本格推理傑作!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アクセプター
3
被害者と寝台車に乗り合わせた男性、時代を錯誤させたいのかと思ったんだけど、妻を亡くし、と妻子をおいてですぐに別人ってわかるしなぁ、あれがなければどちらも20数年前の話と思い込んで、品川で降りて殺害に向かった筈じゃないの?もっと別のトリック?とか思えたかも2013/08/25
めにい
1
トリック自体は現在から見ればかなり当たり前のもので、その前からいろいろとヒントも出ていることからそれほどびっくりするようなものではありません。また冒頭に著者がアンフェアすれすれと書いている叙述トリックは、やられたと感心するよりはずるい書き方だと腹立たしい気分になりました。 けれども東京オリンピックから24年という時代の流れの中で女一人で成功を収める生き方が時代を感じさせ吉敷シリーズ独特の抒情的な語り口にピッタリあっていますね。なんとなく宮部みゆきの『火車』を思い起こさせる作品でした。 2012/04/27
二分五厘
0
1988.11.27
にやり2世
0
勇み足で詰め寄る吉敷だけはどうも好きになれない。吉敷らしくないと思うんだけど。ああすることで自分を追い詰めてるのか。草間の話をきちんと聞きたかった。2016/05/11
きりだんご⭐️新潮部
0
●古本市2023/05/16