カッパ・ノベルス<br> 東京‐岐阜Σ(シグマ)0秒の罠

カッパ・ノベルス
東京‐岐阜Σ(シグマ)0秒の罠

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  • サイズ 新書判/ページ数 280p/高さ 18X11cm
  • 商品コード 9784334027292
  • NDC分類 913.6

内容説明

詐欺商法でのし上がった悪徳会社「シルクハウス」の会長・碓井宗晴が絞殺された。碓井と対立する同社専務・工藤博幸を捜査陣はマーク、殺人の動機をつかんだ。が、工藤には鉄壁のアリバイがあった!有罪を信じる沢月刑事は執念の末アリバイを破り、工藤を逮捕、事件の舞台は法廷に…。さらに公判中、工藤は愛人・篠原紀絵の意外な証言で窮地に追い込まれる。若き美人弁護士・槇村ゆり子と工藤の無実を証明するため、検察側と真っ向から対決するが…。二転三転と息づまる展開のなかに秘められた真実は?アリバイくずしと緊迫の法廷シーンとを見事に融合させた、気鋭の書下ろし本格長編推理の秀作!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヨコケイ

2
出だしは複数視点。夫子ある身の女性は、かつて将来を誓った幼馴染みの男の誘いを断り切れずに会いに行く。その幼馴染みが重役を務める会社は、マルチまがいの商売でトラブルの渦中にあり会社トップが蒸発したことで警察が介入する。前半は以降、刑事の一人にフォーカスし関係者の過去の因縁を手繰る捜査と容疑者のアリバイ崩しが主眼。後半は、弁護士の視点を交えたツイストのある法廷劇。二段構えの構成が愉しいが同時に清張以来のアリバイ物の定型(刑事の直感が先行し証拠が後付け)の〈危うさ〉(現実の捜査にもある)を突く構造が素晴らしい。2024/04/03

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