内容説明
吉原の名妓・夕顔から、妹・朝子を案じて鈴掛多聞に届けられた1通の手紙。多聞はそこから腐敗した陰謀を鋭く嗅ぎとる。善の仮面の裏に猿の怨霊を抱く謎の男・根岸宗繁、人々の魂を操る狂信的教祖・シーダルタ。彼らは健康食品に名を借り、マルチ商法で人々を借金地獄に陥れ、集団催眠でその心を蝕む。その犠牲となった朝子たちを待ちうける無気味な快楽の狂宴!彼らは何を狙うのか?好漢・鈴掛多聞は、義憤に燃え、朝子を救うため、餓欲に取り憑かれた悪魔に決然と立ち向かう!現代に蠢く陰謀をハードなタッチで描いた官能伝奇ロマン、渾身の力作!