内容説明
「父を助けてください」名探偵・浅見光彦あてに長崎から手紙が…。長崎一の老舗カステラ屋・松風軒の当主・松波公一郎が、敵対する「カステラ連合組合」会長殺しの容疑で逮捕された!手紙は松波の長女春香からだった。ところが浅見はそのとき長崎に滞在、別の事件―グラバー邸殺人事件を追っていた。地元有力者・園井病院院長殺人犯を捜索していたのだ。さらにグラバー園でも殺人が…。死者が遺した“蝶々夫人の怨み”とは?浅見はその言葉から、被害者たちに秘められた意外な過去を暴き出したが…!?異国情緒豊かな長崎を舞台に書き下ろした、絶賛“旅情ミステリー”シリーズ会心の第5弾!