感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とも
20
★★★★☆上巻から最後までペースダウンすることもなく、逆にパニック部分では煽り立てることもなく淡々と進めることで逆に真実味が増す。 内容的にはどこまでは本当でどこからが創作かわからなくなるくらい深く入り込んだ科学的側面をベース、現実味のある政治・経済的側面に思いのほかページを割くことでしっかりと土台を作り上げ、その上に読み物としてのパニック的娯楽を乗せてバランスを取っている日本の代表作であろう。(続く)2013/07/06
kinupon
18
上・下巻を改めて読み直してみると、フィクションとして片付けられないものがあるような気がします。2015/07/17
しーふぉ
16
日本から国民を脱出させるために取り組んでいく辺りから読むペースが上がり、1日で読了。まだ第1部なんですね。2015/12/23
マーブル
9
終末を描いた作品は数々あるが、本作の特徴は、それが「日本」という限られた地域に、しかも「沈没」するというまったく救いのない形であることではないか。 全人類がーーー核戦争であれ、細菌であれ、宇宙人の侵略であれーーーすべての人類がほぼ例外なく滅びる状況とは違う。 何故、我々だけなのか。 ああ、我々でなくて良かった。 人は、滅びるものを見るのが好きなのかもしれない。 滅びるものを見て、滅びていない自分の幸福を味わいたいのかもしれない。 2019/10/16
♪りんまま♪
8
東日本大震災の記憶がまだ生々しく残っているので、地震や津波の被害がリアルに想像できてしまい恐ろしい。そこへ昨日の熊本での大きな地震。そんな時期に読んでる自分が嫌になるような…。日本という国の中で生活していると実感できないけど、地球全体見たら小さな島国。なんちゃらプレートやらなんやらと複雑な場所に位置していることを考えると、こんなに長いこと日本列島が存在していることが奇跡のような気がしてくる。2016/04/15