感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
山崎 美鶴
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”小説”と云うカテゴリーで、本作品を超えるインパクトを持った作品に 四半世紀以上出会っていない。現今流行の振込詐欺云々が児戯以前に 見える、本作品を通読した者が引っかかる事は無いと断言出来る。 現今、世間~社会や法体系、情報システムが信じ難い程長足の進歩を 遂げたのに、経済犯罪は金額だけが大きくなり、低知能化した感が否めない。 更に嘆かわしいのは、本作品発表後既に40年になるが未だに 「本作品を超える犯罪小説は存在しない」事実。 否定する向きには、本作品通読後、該当する作品を明示して戴きたい。