内容説明
母親になることは、新しい自分に生まれ変わること。失われた故郷を取り戻すこと。「母性本能」だけで育児はできない。
目次
1 なぜ赤ちゃんが怖いのか?―「母になる」道を見失った母親たち
2 生後九カ月までにできること―救急センター『母子サービス』の二十四時間
3 胎内で始まる母親と赤ちゃんの会話―「人間の母性」が目覚めるとき
4 「よい乳房」と「悪い乳房」―母親は赤ちゃんの「小さな家」になる
5 「立場」を失った父親たち―夫であることと「父になる」こと
6 誰が悩める母親を救えるのか?―世界に根付く『メゾン・ヴェルト』という試み
著者等紹介
デラシュー,ジャン=マリ[デラシュー,ジャンマリ][Delassus,Jean‐Marie]
1938年、フランス・ノール県生まれ。大学医学部で心理学、哲学を修め、各県の精神病院医局長を務めるかたわら、’77年から「母性の研究」を始める。’87年、『母子サービス』を設立。’92年、『フランス母子学会』を設立。同年、「母子学手帳」編集長に就任。『フランス子ども財団』から「イノベーション活動賞」を授与される。’94年、ユネスコ総会で「今日の母性」というテーマで講演。’96年、『母子サービス』が保健省の認可を受ける。現在、『母子サービス』所長、『フランス母子学協会』総裁
永島章雄[ナガシマユキオ]
1947年、福岡県生まれ。エクス・マルセーユ大学博士課程前期修了。フランスを中心にヨーロッパをテーマに執筆活動に従事している
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