出版社内容情報
ある日、庭に迷いこんできた小さな白猫。あかりはその猫に「モモ」と名前をつけ、遊ぶのを楽しみにしていました。ところが母親に追い払われてしまい、それきりモモは現れなくなってしまいます。半年後、近所の公園で大きく成長したモモと偶然再会したあかりは、もう一度会いたい一心で公園へ通いはじめるのですが……。野良猫の親子をかわいがっていた松本くん、あかりが密かに心を寄せる藤沢くん、そして謎めいた“猫さらい”の女性――。野良猫の命を守るために、大人と子どもが手を取り合い、行動を起こしていきます。
野良猫の保護活動には、里親探しや保護猫カフェでの譲渡、不妊手術を施して元の場所に戻すTNR活動、地域猫への給餌やトイレの管理など、さまざまな取り組みがあります。しかし、すべての猫に里親が見つかるわけではありません。それぞれの猫にとっての“幸せのかたち”を探すために、私たちにできることは何か――。人と動物との関わりを、子ども目線で真っすぐに問いかける物語です。
【目次】
1.モモ 2.松本くん 3.ネコさらい 4.リンゴマークの正体 5.事件 6.まさか、まさか 7.金色の目 8.ネコさがし 9.ノラネコの命 10.わたしにできること 11.地域ネコ 12.希望 13.モモは、きっと生きている



