黒い蜻蛉―小説小泉八雲

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黒い蜻蛉―小説小泉八雲

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  • サイズ 46判/ページ数 344p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784333029259
  • NDC分類 933
  • Cコード C0097

出版社内容情報

『怪談』『知られぬ日本の面影』『日本――一つの試論』。日本人も気づいていなかった日本文化の魅力・価値に気づき、世界に広めた人物、小泉八雲。
 自身の生い立ちに由来するコンプレックス、葛藤にもがいていたかつての彼、「ラフカディオ・ハーン」はいかにして「日本人・小泉八雲」となったのか。日本へ渡り、日本人の生き方や文化、そして妻となる女性、小泉セツに出会い、彼の人生はヤゴがトンボとなって飛び立つがごとく変わっていく――。
 アイルランド出身の著者が描く、空想と史実が織りなす魂の伝記小説。日本人とは何かという問いを、現代の私たちに投げかける。

内容説明

小泉八雲の一生をえがききった唯一の邦訳伝記小説。のちに『怪談』を生みだす男が最後に選んだ地は、開国直後の日本。ひとりの異邦人、ラフカディオ・ハーンが小泉八雲となるまで―。

目次

プロローグ―一八五四年 ダブリン・アイルランド
極東の国へ―一八八九年 ニューヨーク・アメリカ
アビシニア号にて―一八九〇年 太平洋上
日本上陸―一八九〇年 横浜
出雲の国―一八九〇年 松江
結婚―一八九〇年 松江
耳なし芳一―一八九一年 松江
山陰の旅―一八九一年 松江
浦島太郎―一八九一年 松江
さようなら!―一八九一年 松江
弟ジェームズ―一八九一年 熊本
九州の学生たちと―一八九二年 熊本
八雲立つ―一八九三年 熊本
再会と別れ―一八九四年 熊本
揺らぐ心―一八九四年 熊本
鯉のぼりと柔術―一八九五年 神戸
帰化―一八九五年 神戸
神様の里―一八九七年 東京
噴火―一九〇二年 東京
解雇通知―一九〇二年 東京
富士山へ―一九〇三年 東京
黒い蜻蛉―一九〇四年 東京

著者等紹介

パスリー,ジーン[パスリー,ジーン] [Pasley,Jean]
脚本家。ニューヨーク大学ティッシュ芸術学部で映画制作を学び、日本語の学士号と映画学の修士号を取得。2020年、コーク国際映画祭で観客賞を受賞した共同脚本のThe Bright Sideがあり、2021年、自身が監督・脚本を務めた短編映画Ship of Souls 精霊船は、アイルランド映画テレビ賞にノミネートされた。また、アイルランド放送協会のラジオ番組にもレギュラー出演している。長年日本で暮らしていたが、現在はアイルランドのダブリンで、ラフカディオ・ハーンが幼少期に暮らしていた家の近くに住んでいる。本書が初の小説作品

小宮由[コミヤユウ]
翻訳家。東京都生まれ。出版社勤務や留学を経て、主に子どもの本の翻訳に携わる。2004年より東京・阿佐ヶ谷で家庭文庫「このあの文庫」を主宰。祖父は、トルストイ文学の翻訳家、良心的兵役拒否者である故・北御門二郎(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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あまね

16
とても面白かったです。少し前に読んだ『逝きし日の面影』を彷彿とさせます。小泉八雲が生きた時代の古き良き日本人が生き生きと描かれています。著者が長年、日本で暮らしていたとはいえ、その描写の巧みさには驚くばかりです。そして、訳者あとがきにもあるように『小泉八雲=怪談を再話した人』という認識から一歩も二歩も八雲の世界に誘ってくれます。2025年後半のNHK朝ドラは八雲の妻・セツがヒロインとのことです。とても楽しみです。2024/12/16

NAGISAN

2
著者は日本語の学士を持つダブリン在住の脚本、映画監督。ラフカディオ・ハーンと妻や友人との交遊を交えながら、ハーンの原風景の日本への敬愛を示す。先祖の見守りや利他など。翻訳とは思えないほどきれいな日本語で読みやすい。2025/01/29

newhavana

0
B6版・ハードカバー・340ページ。巻末に著者・訳者によるあとがきあり。序章と第一章の40ページほどで来日前を語り、残りで来日中の小泉八雲の凡そが時系列で語られる。来日前のハーンのあれこれは回想形式で追憶されるので読了すればハーンそして八雲の人生が如何様だったか十分に楽しめる。フィクションではあるが、小泉八雲著作等からの引用が多いらしく、メロドラマ部分の会話等を除けばほぼセミ・ドキュメンタリ。創作と史実の相違部分は訳者あとがきにきちんと指摘されている。翻訳に際し作者許諾の上で訳者による修正ありとのこと。2024/11/17

ソフィ

0
がぜん八雲の日本評論を読んでみたくなった。ハーン/八雲が過去をひきずり続ける描写、暖かい土地への移住欲が繰り返されるのはちょっとウザかったけど、西洋には非常にわかりづらかった当時の日本の美しさや日本人の美徳といったものを、世界に翻訳することができたのは、その出自や感性や文明嫌いがあったからこそと理解できた。翻訳がすばらしいので逆に原書が気になる! 嘉納治五郎が出てきてビックリ。2024/10/20

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