出版社内容情報
人には聞こえない超低周波を使って会話をすることができるといわれている、ゾウとクジラ。
象牙を目的に、人の手より乱獲された結果、群れの中で最後の一頭になってしまったアフリカゾウは、はるか沖にいる友、クジラにむかって、自分たちアフリカゾウの来し方を静かに語り出した……。
愛する仲間たちをつぎつぎと見送り、いまは独りになってしまったゾウがクジラに伝えたかったこととは――?
作家・内田麟太郎氏が『エレファントム 象はなぜ遠い記憶を語るのか』(ライアル・ワトソン ・著, 福岡伸一、高橋紀子・翻訳/木楽舎)にインスパイアされて紡いだ意欲作。
内容説明
ゾウやクジラは、人には聞き取ることができない超低周波で、仲間同士、コミュニケーションを図ることができると言われています。この絵本は、そんな神秘的な声に着想を得ています。密猟問題は今も続いています。ゾウの声に耳を傾けてみませんか…?
著者等紹介
内田麟太郎[ウチダリンタロウ]
1941年、福岡県大牟田市生まれ。詩人、絵詞作家。『さかさまライオン』(童心社)で絵本にっぽん賞、『うそつきのつき』(文溪堂)で小学館児童出版文化賞、『くじらさんのーたーめならえんやこーら』(鈴木出版)で日本絵本賞を受賞
竹上妙[タケガミタエ]
1986年、東京都生まれ。版画家、画家。和光大学表現学部芸術学科卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
☆よいこ
83
自然破壊への警鐘を鳴らす絵本▽海を望む岬に孤独に佇むゾウが一匹。海の友だちに話しかける。人間がやってきて、ゾウたちは殺された。年老いたメスのゾウのもとで、最後の子ゾウが死んだ。ゾウは「お元気で」と言う。クジラは何も言えなかった。クジラは海の底で泣き続ける▽命の声は、人間には聞こえない。『エレファントム 象はなぜ記憶を語るのか』(ライアル・ワトソン)からインスペクトされた本。2024年発行2025/10/04
MI
59
最後の一頭になったゾウの話。昔たくさんいた像は人間によって殺された。そしてツノは象牙として使われた。やがてゾウは最後の一頭になり、海の仲間に語る。考えさせられる絵本。2024/10/23
yomineko@鬼畜ヴィタリにゃん💗
56
動物は言葉が話せない。それをいいことに人間は悪行三昧。象牙を取るためだけに象を大量殺戮。聞こえない声は動物達の心の叫び 涙2024/04/10
とよぽん
54
表紙の迫力ある絵に「怒り」を感じた。人間には聞こえない声で、最後のゾウが語った話が辛く悲しい。しかし、私はゾウをそこまで追い込んだ人間の側なのだ。竹上妙さんの絵を初めて見た。青の印象が美しく強烈。画具は何だろう?2024/02/18
イケメンつんちゃ
35
乙女心と秋の空 いつまでも続く暑い夏 記録も更新 図書館のシステムトラブル つんちゃんファミリーの意味なき慣習 ビシエドの去就 大型スーパーの小さな虚偽 身も心も疲れました また素晴らしい発見が ダイナミックな表紙絵に圧巻 独りよがりの人間のせいで たくさんの命が奪われてゆきます 毎日毎日 見えない場所で 象牙の群像 どこの河野さん デジタル化のおかげで ハンコが撲滅 サイの災難 アーチェリーとボブキャット 坂東太郎は柄が悪い エチケットは守りましょう 少しの優しさが兵庫県を救います 小倉サマージャンプ2024/09/19
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