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出版社内容情報
「本は修理できる」って、知っていましたか? この本の主人公・齋藤英世さんは、山形県酒田市で製本会社を経営しながら“ブックスドクター”としてこれまで5000冊以上の壊れた本を修理してきました。「本にはそれぞれ、その本だけの歴史がある」をモットーに、書き込みや汚れなど、その本に刻まれてきた歴史をできるだけ残しながら修理をしてきた齋藤さん。そんな齋藤さんがこれまで歩んできた道のりと、本の修理に対する思いを紹介します。
内容説明
「本は修理できる」って、知っていましたか?この本の主人公の齋藤英世さんは、これまで五千冊以上のこわれた本を修理して、たくさんの人によろこばれてきました。英世さんは、なぜ本を修理しようと思ったのでしょうか?本のつくりや修理方法、そして英世さんの歩んできた道と本の修理に対する思いをご紹介します。
目次
第1章 本のおもしろさに目ざめる
第2章 のりに風を入れる
第3章 こわれた本を修理する
第4章 一冊の絵本との出合い
第5章 思いがけないめぐりあわせ
第6章 成功と失敗
第7章 兵庫県であずかった本
第8章 技術と思いをつたえる
著者等紹介
深山さくら[ミヤマサクラ]
山形県上山市生まれ。『かえるのじいさまとあめんぼおはな』(教育画劇)でひろすけ童話賞受賞。日本児童文芸家協会会員。絵本学会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とよぽん
57
図書館で見つけた。私は学童で傷んだ本の修理というか、手当てをすることがあるので、修理の方法を知りたいと思った。が、まず本に使う「糊」の話に驚いた。紙と相性の良い昔ながらの特別な糊があるのか! そして、本のお医者さん齋藤英世さんがたどってこられた道のりが、何とも運命的な感じがした。今のお仕事も素晴らしいと思う。まさに、日本のルリユールおじさんだ。牧野富太郎博士の「植物図鑑」を修復した工程と写真に感動した。本という文化遺産、大切にしていきたい。2024/02/17
Nobu A
19
深山さくら著書初読。23年刊行。図書館特設コーナーに鎮座していた本を借りてきた。大き目のフォントに難しい漢字は総ルビで明らかに中高生向け。でも内容は大人でも十分楽しめる。まず、本を修繕する人の存在を知らなかった。山形県酒田市で製本会社を経営しながら本を修理する活動も行っている齋藤英世氏の話。本を直す(彼曰く「治す」)事業を始めたきっかけや修繕する上での問題点や苦悩が綴られている。また、修繕道具や工程も紹介。新品同様ではなく、今までの使用感を残しつつこれからも長く耐えられるように修繕するのは正に職人芸。2024/09/02
キラ@道北民
18
読友さんが読んでいて気になり手に取りました。製本会社を経営しながら「ブックスドクター」として活躍する齋藤さんのお仕事を紹介する児童書。本を修理する技術、持ち込まれる本への思いを大切にすることが、分かりやすく伝わってくる、良い本でした。2024/12/03
退院した雨巫女。
13
《私-図書館》本の修理が、大変なのがよくわかりました。本はやはり、紙の本で読みたい私。これからも、本を大事に読んでいきたい。2023/10/06
ぽけっとももんが
12
図書館新着。製本会社のお嬢さんと結婚する条件で後継になった英世氏。職業訓練で製本を学び、他社で修行し、晴れて後を継ぐ。きちんとした技術を持った英世氏をしても、初期に受けた修理は思うようには行かなかったらしい。奥が深い。その後、ブックスドクターとしてHPも立ち上げ、精力的に活動する。そりゃ手に入る本なら買ったほうが早いし多分安い。でも思い入れのある本は、お金をかけてでも直したいと思う気持ちは本好きにはよくわかる。2023/09/09
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