目次
序論 警備業の社会学的研究の意義
第1部 警備業基礎論(警備業の社会史;警備業関連概念の整理と警備業法及び警備業務の概説;諸外国における警備業の概況)
第2部 警備業の社会学的考察(社会学における犯罪予防理論と警備業の位置付け;社会学における社会不安理論と警備業の位置付け)
結論 警備業の展望と警備業研究の課題
著者等紹介
田中智仁[タナカトモヒト]
1982年東京都出身。2005年文教大学人間科学部卒業学士(人間科学)。2007年東洋大学大学院社会学研究科社会学専攻博士前期課程修了修士(社会学)。現在、東洋大学大学院社会学研究科社会学専攻博士後期課程在籍(社会病理学・警備保障論)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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富士さん
6
出版されたのはすごいですが、内容は修士論文でした。あまりにも警備業界の公式見解に拠っており、研究者の仕事にしては無難に過ぎるかなと思います。特に、ヤクザの活動と警備業の関係について言及を避けているのは研究と言うには致命的です。コミュニティ機能の外部化としての警備業を本質的に理解するには、そこは絶対に避けては通れないはずです。その詳細が分かれば、同様に外部化されたサービス業と比較して、賃金水準や待遇、社会的な威信などを分析する切り口にできると思っていたので、そこが完全に欠落しておりとても残念でした。2019/09/06