出版社内容情報
没後仕事場からみつかった「絶筆」作品。本書は「禅の世界へ案内するガイド・ブック(案内書)。禅の世界への案内書は、むしろ禅の世界の住人が書いたものより、わたしのような禅の素人が書いたもののほうが分かりやすく、役に立つと思います」といったスタンスで展開する。
高みから講釈する「禅の達人」ではない「禅の素人」の筆者が遺した「禅は、馬鹿になるな! 阿呆になれ! と教えています」というメッセージに学びたい。「第Ⅱ部 禅僧列伝」における、語録・著作の真髄を?み砕いての訳と解説は読みごたえあり、「ひろ流高僧伝」と言えよう。
内容説明
わたしは、わざわざ禅寺に行って坐禅をしなくとも、サラリーマンが日常の勤務の中で、通勤電車の中で、ベッドの上で、気軽に学べる禅―坐らぬ禅を考えています。読者は禅の考え方、禅の教え、禅の示唆するところを学び、それを日常生活に活かしてください。本書はそのためのものです。(本文「まえがき」より)
目次
第1部 禅仏教とは何か?(阿呆vs.馬鹿;雨受けに笊;三度の遣い ほか)
第2部 禅僧列伝(釈尊;菩提達磨;慧可 ほか)
第3部 終りと始め(死にともない;始めはいま、ここで;方便の意味)
著者等紹介
ひろさちや[ヒロサチヤ]
1936年(昭和11年)、大阪市に生まれる。東京大学文学部印度哲学科卒業、東京大学大学院人文科学研究科印度哲学専攻博士課程修了。1965年から二十年間、気象大学校教授をつとめる。退職後、仏教をはじめとする宗教の解説書から、仏教的な生き方を綴るエッセイまで幅広く執筆するとともに、全国各地で講演活動をおこなう。厖大かつ多様で難解な仏教の教えを、逆説やユーモアを駆使して表現される筆致や語り口は、年齢・性別を超えて好評を博する。2022年(令和4年)、逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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