出版社内容情報
日本臨済宗の祖・栄西（1141-1215）の生涯と思想を紹介しながら、その生き方や考え方が現代に生きる私たちにどのような示唆を与えてくれるかを解明する。「いかにして仏教を人生に活かすか」を探究してきた著者の思索の集大成。
内容説明
道元、一休、白隠、仙〓（せんがい）、良寛―綺羅星のごとき禅僧たちを誕生せしめた、日本的禅の初祖・栄西の実像に迫る。「無学小知の人も、生来の劣智の人でも、まじめに坐禅すれば、必ず悟りを得ることができる」（『興禅護国論』「第七門」）
目次
第１章 栄西の人気
第２章 第一回入宋
第３章 第二回入宋
第４章 『興禅護国論』
第５章 鎌倉と京都
第６章 戒律の重視
第７章 総括として
著者等紹介
ひろさちや［ヒロサチヤ］
１９３６年（昭和１１年）、大阪市に生まれる。東京大学文学部印度哲学科卒業、東京大学大学院人文科学研究科印度哲学専攻博士課程修了。１９６５年から二十年間、気象大学校教授をつとめる。退職後、仏教をはじめとする宗教の解説書から、仏教的な生き方を綴るエッセイまで幅広く執筆するとともに、全国各地で講演活動をおこなう。厖大かつ多様で難解な仏教の教えを、逆説やユーモアを駆使して表現される筆致や語り口は、年齢・性別を超えて好評を博する。２０２２年（令和４年）、逝去（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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