内容説明
くすのきしげのりと岡田千晶が贈る、それは母と子を笑顔にさせるとびきり幸せな会話。
著者等紹介
くすのきしげのり[クスノキシゲノリ]
徳島県鳴門市生まれ。「心豊かに生きる」をテーマに、児童文学の創作活動を続けている。作品に『おこだでませんように』(JBBY賞バリアフリー部門受賞)『メガネをかけたら』(青少年読書感想文全国コンクール課題図書)(以上、小学館)などがある
岡田千晶[オカダチアキ]
大阪府生まれ。絵本作家・イラストレーター。ボローニャ国際絵本原画展2010入選(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
anne@灯れ松明の火
30
オンライン講演会で、作者くすのきさんによる読み聞かせ。親子の一日が描かれるが、言葉は 「おかあしゃん」 「はぁい」だけ(「おとうしゃん」も1回)。一瞬、これは画家・岡田千晶さんの本だと思ったが、そうではないと、くすのきさんの解説を聞いて、わかった。例えば、お風呂のシーン。初めはお父さんと子どもにしようと思ったが、お母さんとにした。その裏には、お父さんが洗い物をしてくれるから、母と子がゆっくりお風呂に入れるのだと。お話を作る人はそこまで考えているのかと感心した。それにしても、読み聞かせは難しいな(笑)2021/09/08
たーちゃん
28
『おかあしゃん』『はぁい』この言葉だけですが、親子の愛が溢れています。息子にもきっとこんなにも「お母さーん」といっぱい呼んでもらえるのも短い期間だけだと思うので、大切に大切にしたいと思います。2021/07/09
はるごん
26
2歳1ヶ月。「おかあしゃん」「はぁい」が繰り返す絵本。ただそれだけなのに温かい絵に思わず涙が出てきてしまった。トイレが出来た時も保育園の送り迎えも寝る時も優しく返事をするお母さん。些細な事でイライラしないで優しく返事をしたいと自分を見つめ直すきっかけになった。息子には物足りないかもしれないと心配したがしっかり見ていた。2019/05/22
ぼりちゃん
19
いろんな場面で、子どもが「おかあしゃん」と声をかけ、お母さんが「はぁい」と応える。その繰り返しなのだけど、読んでいるうちに不思議と涙がじんわり。とてもシンプルな内容だからこそ、親と子のつながりは理屈ではなくシンプルでたしかな愛情がすべてなんだな と思いました。 今までに私は何回の「はぁい」を言えたのかな。余裕がある時は「なぁに😊」と応えることができるけど、「◯◯した?」「あれは終わった?」「これはどうなった?」ばかりの毎日。子からの声かけにはできるだけ「はぁい」「なぁに😊」と言えるお母さんでいたいな。2025/03/29
バニラ風味
18
おかあしゃん。いつも、女の子はそう呼びます。ごはんが美味しい時も、うまくトイレに行くことができた時も、おままごとするときも。その度に「はあぃ」と優しい声でこたえる、おかあさん。作者は飛行機に乗っていて、後ろの席で「おかあさんしゃん」「はぁい」の会話を聞き、心に残り、書いたそうです。トーンを少し抑えた色味で描かれていて、やさしく、あったかい絵本です。2019/05/11