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内容説明
神奈川県川崎市にある稲田公園。その中に、いろいろな事情で飼えなくなってしまった魚たちをあずかるための「おさかなポスト」とよばれる生けすがあります。その管理をしているのが「山ちゃん」こと山崎充哲さん。すてられた魚のために必死で働く山ちゃんとは、いったいどんな人なのでしょう。そして「おさかなポスト」にこめた、ほんとうの願いとは―。山崎さんのこれまでの活動と、地域の人たちとの関わりを追っていきます。
目次
第1章 「おさかなポスト」のリニューアル
第2章 子どものころから多摩川が大好き
第3章 すてられた魚たちの幸せは、自分たちの幸せ
第4章 「おさかなポスト」が広げたみんなの輪
第5章 東日本大震災の影響が、こんなにすごいとは!
第6章 生活の中にあった!川をきれいにできること
第7章 「カメ捕獲大作戦」と人間の未来
著者等紹介
たけたにちほみ[タケタニチホミ]
千葉県生まれ。『あけるなよ、このひき出し』(TBSブリタニカ)で第5回毎日童話新人賞、第11回児童文芸新人賞を受賞。保育雑誌やデジタル絵本などにも多数作品を提供している。日本児童文芸家協会理事、日本ワヤン協会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
もとむ
16
以前紹介した「タマゾン川」の著者、山ちゃんこと山崎充哲さんの運営する「おさかなポスト」についての児童向けの一冊。飼っていた熱帯魚や亀など、外来種が飼いきれなくなって多摩川に放す人が後を絶たず、多摩川の生態系はめちゃくちゃに。多摩川を子どもの頃から愛する山ちゃんが、地元の子どもたちと交流しながら、多摩川の現状、そして未来を伝える。山ちゃんは残念ながら62歳で亡くなったけど、その意志は山ちゃんの娘さんたちによって引き継がれている。決して世間の注目を浴びた方ではないけど、間違いなく地元のヒーローだったと言える。2025/03/22
kiti
3
橋の上を歩いただけで悪臭を感じるほど環境の悪化していた多摩川。現在は水が綺麗でないと生息できないアユが住み着くまでに改善されたが、また新たな問題が・・・金魚や亀、熱帯魚など、本来なら多摩川で生息しているはずのない外来種が繁殖していた!生き物を飼うということ、環境を守るために努力するということ、まっいいかで流してしまいそうなことだけど、それじゃダメなんだ。と、実際に起こった出来事を交えた上で感じることができた。2014/07/15